池袋駅西口から、北へ向かう平和通を歩いていると、通りに面して小さく間口を開けた公園に出会いました。それが池袋の森です。
資料によれば面積は約1,500㎡、都市公園の一種である”都市緑地”に分類されるようです。
細い通路を通り抜けた先に、小さな林と池、管理小屋などがあり、池を中心としたビオトープが形作られています。
もともとは、戦前から戦後にかけて、東京大学の教授だった島田錦蔵博士の住宅跡地の一部で、1997年に区立公園となったものだそうです。
また、島田博士が屋敷を構える以前は、島田牧場があったそうです。
これの解説板があるのですが、私の関心からすると痒いところに手が届かない解説で、島田牧場の島田善吉さんと、屋敷を構えた島田博士との関係がわかりません。二人は親子で、お父さんの善吉さんが牧場を止めた後に、息子の錦蔵さんが家を建てたのでしょうか。
「三代居住」と書いてあるので、善吉さん、錦蔵さんときて、その息子さん(善吉さんの孫)が土地を手放したのなら、辻褄が合うのですが。
■島田牧場の跡地
島田牧場は、1907(明治40)年に島田善吉氏が創業してから、1928(昭和3)年まで 21年間この地で経営をしていた牧場です。その後は島田氏が三代居住していましたが、 林政学 島田錦蔵氏の屋敷跡を豊島区が買い取り、公園として整備し、1997(平成9)年に「池袋の森」として開園しました。公園中央部にある池は、かつての牧場で使用されていた井戸の水です。良質の地下水が豊富で、たくさんの水を必要とする牧場経営に適していたと言われています。当時の牧場規模は、乳牛18頭(牝18頭・牡1頭)、牛舎1棟(約116㎡)、柵に囲まれた運動場(約647㎡)がありました。牧夫2人が乳牛を管理し、年間約1620kgの牛乳を搾乳し、東京中心部の牛乳屋に販売(出荷)していたということです。ここ「池袋の森」はかつて池袋には牧場があったという跡地をも今に伝えています。(ミルク1万年の会)
ちなみに、この看板では島田博士を「林政学者」と呼んでいますが、ほかの豊島区関係のHPでは記載がバラバラです。
本記事の執筆時点で、公園緑地課HPは「林学博士」、観光課HPは「林政学者」、観光協会HPは「植物学者」としているのですが、島田博士は東京大学の林政学研究室の3代目教授を務め、『林政学概要』、『森林組合論-部落共有地の実相研究を基として』、『江戸東京材木問屋組合正史』などの著書がありますので、「林政学者」と呼ぶのが妥当。博士号は林学でしょうから「林学博士」も正解。でも「植物学者」は、かなり間違っていると思います。
それはさておき、園内中央部にはログハウスがあり、ワークショップなどの会場として使われています。
ログハウスの裏手には池があって、カエルやトンボなどが観察できそうです。
できるだけゆっくりと一周しても、歩くだけなら5分もかからないサイズなので、多少は植物や昆虫への関心がある方が楽しめると思います。
池袋駅から徒歩5分の超穴場、池袋の森でした。
(2026年3月訪問)









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