神戸市中央区の東部に、北本町通(きたほんまちどおり)という町があります。
古くから旧・西国街道に面した村で、開港後の都市拡大によって徐々に市街地へと組み込まれていきますが、とくに明治の中頃に、市街地中心部で建設が禁止された労働者向けの長屋の移転先となったことから、一気に住宅が急増します。
それから100年も経つので町の雰囲気は変わっていますが、国道沿いに10分も歩けば三宮に着くという利便性の高い住宅地となっており、その一角に集合住宅と一体となった北本町公園があります。

集合住宅によってコの字型に囲まれて、一辺だけが道路に接しているのですが、そこには出入口がなく、集合住宅側しか園内に入れないという特殊な構造をしています。
そして、グラウンドのフェンス前に園名標柱や注意看板が取り付けられているので、このグラウンド部分だけが都市公園の区域のようにも思えます。
グラウンド部分とはフェンスで区切られた園地部分は、住宅敷地との境界が曖昧で、どこまで足を踏み入れて良いものか少し迷います。こんなブログを書いてはいますが、都市公園とは違って集合住宅内の遊び場はお住まいの皆さんのスペースなので、道路に向かって開放されている場合を除いては入りこまないように気を使っているのです。
でも、そこを通らないと、グラウンドには来られなかったしなぁ...
この部分ですね。グラウンドよりはずっと小さい広場に、滑り台&砂場と、ベンチが少々。地蔵堂もあります。
公園区域のようにも見えるし、住宅付属の遊び場だと言われればそのようにも見えます。
滑り台の隣の、レンガ造のベンチウォールの向こうには、公園管理者ではなく住宅管理者の名義の注意看板があるので、公園ではないことが確実なのですが、小広場部分は...う~ん、どうだろう。
小広場内には、神戸市内の公園では撤去されたはずの灰皿が残っていることも、迷いの元です。
隣には最近は少なくなったガスガンク、遠くには摩耶・六甲の山なみを眺める北本町公園でした。
(2025年7月訪問)







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