西之谷(にしのや)公園は、京王・千歳烏山駅から北へ500メートルほど離れ、西之谷保育園や昭和医科大学附属病院の隣りにある小公園です。
もう一つ、附属病院の建替時にあわせて建ったタワーマンションとも隣接しており、とくにタワマンの敷地内緑地との境界がはっきりしない複雑な敷地形状をしています。
まず、ハッキリと公園区域なのは、下写真で右端、左端にそれぞれ見える2本の道路に挟まれた範囲です。
ちなみに、園内を見渡していたのは、この盛土山の上からです。
細長い敷地の端のほうから、小さな広場に向けて緩やかな斜面を形作っています。
盛土山の裏には菖蒲池かなにか、小さな水生植物花壇があり、これが”ハッキリと公園区域”の東端にあたります。
ブランコや滑り台といった定番遊具はなく、こちらのターザンもしくはロープウェーと呼ばれるタイプの遊具だけです。
ただし夏場には、こちらの水遊び場が人気を集めることでしょう。
少し高い位置から始まって、子供たちが手で触れる高さを流した後に、最後は少しだけ深さのあるプールに落として行きます。
プール部分には、絵描き歌でコックさんになる途中みたいな顔をしたカエルが描かれています。
”ハッキリと公園区域”の西端にはパーゴラがあり、その横には保育園。ここにはしっかりと壁が建てられているので、公園との境界線が明確です。
そして、東端の方に戻って、公園の北側を保育園に向かう道は、構造からして自治体が管理する公共用の道路だと思われます。
しかし、公園を挟んで反対側の、舗装が傷んで少しデコボコしている道がわかりません。
離れた位置に車止めがあって歩行者専用なのですが、タワマンの敷地に明確に含まれるわけでもなく、公園とタワマン、病院との3者の境界付近を縫うように通っています。
おそらく、病院建替とタワマン建設以前から通っていた古い道を通れるように残しつつ、でも敷地としてはタワマンに取り込んで開発されたのではないかと考えます。
したがって、この道を通して繋がっているものの、水遊び場のあった区画とは50メートルほど離れているこの広場は、タワマンの敷地内の広場であって、西之谷公園の区域には含まれていないと理解できます。
都市公園とは別の法令に基づく公開空地・環境空地と組み合わせることで、一体として安全な遊び場や緑の道をつくっている西之谷公園でした。
(2024年10月訪問)
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