名古屋市中区の仲ノ町(なかのちょう)公園は、名古屋市の美術館や科学館がある白川公園の隣の街区にある小公園です。Wikipediaによれば、仲ノ町は1966年(昭和41年)まで存在していた町名だそうで、現在では栄1丁目に当たります。
白川公園にはきれいなケヤキの並木道や大きな広場があるので、こちらは欲張らずに、近所の子供たち向けにコンパクトにまとめた児童公園タイプになっています。
そう言いながら、遊具の点数はかなり豊富で、例えば幼児サイズの小さめの複合遊具、
ブランコは、座板式の4連と、乳幼児向けのバケット式の2連が別々に設置されています。
世間の公園では、4連のうちの2連だけをバケット式に取り替えていることも多いのですが、ここでは別々に設置してあるので、それだけ座板式の方のニーズも高いことが考えられます。

というのは、隣に小学校があることから思いついたのですが。滑り台や登攀遊具の向こうに見えているのが、栄小学校。
名古屋市には、学校の校庭と公園とが一体化した学校公園がいくつもあるのですが、ここは間に道路が挟まって完全に分離しているので、学校公園ラベルは付けずに置きます。でも、横断歩道を渡れば正門なので、学校と公園とが縁深いことは確かです。
この小学校との接続部付近には、大きなパーゴラや水遊び場があり、その周りは、子供たちのイラストを焼き付けた陶板タイルで彩られています。
陶板タイルは、設置の時は少々高いし手間もかかるのですが、時間が経っても発色が美しいままで、傷みにくいのが魅力です。
陶板タイルとは別に、パーゴラの柱にはモザイクタイル画が使われています。
以前に熱田区のNo.1709 花町公園でも、小学生が作ったモザイクタイル画に感動しましたが、ここのものも、なかなか手が込んでいます。
ブログ作者の好みを挙げれば、デザインに動物、昆虫やクリスマスツリーなどが並ぶ中、お月見団子というのが、気に入りました。
ただ、みんなの役割分担の加減で、柱ではなく水遊び場の地面に回った作品は、すっかりくすんでおり、すこし気の毒なように思いました。
そして、もう一つ特徴的なのは、富士山型の石の山遊具。名古屋市とその近傍だけで見られる形のものです。
共通しているのは山の形だけで、表面の仕上げは各所で異なっているのですが、ここのものは、全体の5/6くらいがツルツルした山で、残りの1/6がゴツゴツした岩登りになっています。
頂上も律儀に、岩登りから進んだ先にだけ石が埋め込まれています。
せっかくなので、富士山頂に登って見ました。この遊具ができた頃は、園内の樹木も小さくて、小学校まで見渡せたことでしょう。
色々と面白いものが多くて、グラウンドのことは省略してしまう仲ノ町公園でした。
(2024年6月訪問)
0 件のコメント:
コメントを投稿