JR・東武の太田駅の東南側が九合(くあい)地区ですが、これは明治時代にそれ以前からの飯田、飯塚、新井、西矢島、東矢島、東別所、内ヶ島、新島、小舞木の各村が合併した時に、九村が合わさるので九合と名付けた村名からくるものだそうです。
しかし今はそこが太田市の中心地になっているため、また細かい町名が必要になって、かつての9ヵ村の名を踏まえた町名に戻っており、町名としての九合町はありません。
この九合地区の公園名は連番性が取られているのですが、そのうちの九合一号公園。町名では飯田町にあります。
南北に長い長方形をした敷地の中央あたりにパーゴラや植込みを置いて敷地を二分し、北は遊具広場、南は土敷きの広場という構造です。
北側で目立っているのは、石の山遊具。
ゴツゴツとした岩肌は、難攻不落で知られた太田の名城・銀山城を彷彿とさせます。
この狭い通路も、うっかり入り込むと城兵に挟み撃ちにされそうです。
もちろん、子供でも駆け上れるような緩い滑り台も付いているわけですが。
ほかにも、1デッキ2滑り部タイプの滑り台、4連ブランコ、ジャングルジムなど一通りの遊具が揃っています。
駅近市街地で、いまは商業地の色が濃くなっていますが、かつては職住近接・一体の暮らしで人口が多かった地区だと思われ、それだけに公園遊具も充実しています。
石の山遊具の隣にジャングルジム、4連ブランコ、鉄棒、シーソーが横一列に並んでいるので、子供たちは各遊具を行ったり来たりしながら遊ぶことができます。
あと、これも遊び要素なのでしょうか、出入口に2つ並んだ純粋階段。
赤と緑の鉄パイプは、車止めのようでいて元々から車が通れるような出入口ではないので、実際は潜り抜け、もたれかかりといった遊びで使われると思います。
別の出入口も、コンクリート製の輪っかが並んでおり、「出入口から楽しく遊べる」要素を取り入れている事がわかります。
一方、植え込み南側の広場は、バスケットゴールが一つだけ置かれています。太田市は、プロバスケットの群馬クレインサンダーズのホームタウンなので、バスケ熱が高いのかも知れません。
家に帰ってから冒頭のような由来を調べるまでは「キューゴーイチゴー」としか読めず、なんとなく「♪ハチハチニーサン 謎の人」と口ずさんでしまった九合一号公園でした。
(2024年5月訪問)
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