3586/1000 穴太公園(兵庫県尼崎市)

2024/03/26

身近な公園 尼崎市 兵庫県

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地名で穴太を「あのう」と読むことは、日本史に出てくる近江国の穴太衆のことを知っている人には当然の話なのですが、その地名が近江以外にあると「ムムム、穴太衆とどんな関係が?」と素人勘ばたらきがしてしまいます。

そのあたりが、尼崎市が昭和60年に発行した『尼崎の地名』ではちゃんと触れられていて、“史料上の初見は慶長10年の「摂津国図会」で、アヲウ村として出ており(中略)石組技術集団の穴太衆と関係があるかどうかは不明。地元にそのことを語る伝承もない。後から穴太の文字を宛てたのかもしれない”とあります。ムムー、素人考え休むに似たり。

そんな尼崎市の穴太公園。阪急・園田駅の北に連なる住宅地の中にあって、よく育った樹木が目につく小公園です。樹木の分だけ歴史は古く、1940年(昭和15)に開園しています。

周辺の区画整理事業の中で整備されているので、四方を街路に囲まれた長方形の整った敷地形状をしており、全体にケヤキ、クスノキ、ヒマラヤスギ、サクラなどが大きく育った中で、中央部だけ少し空間が開いて、遊具が置かれているような格好です。

遊具は、開園から80年も経つ間にどんどん入れ替わっていると思いますが、現在は滑り台を2本備えた複合遊具が中心にあります。

あとは4連ブランコ、砂場、揺れる乗物遊具など。

林の下にはいい感じの母子像も飾られていますが、作者は不明。市内の中学校に勤務する美術教師がデザインしたものだそうです。

場所は「園田駅の北」と書きましたが、それはつまり園田競馬場の近くということでもあり、公園整備には競馬からの収益が使われているようです。

緑と花とに包まれる穴太公園でした。

(2023年6月訪問)

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