宜野湾市にある「いこいの市民パーク」は、市内の他公園と比べて個性的な名前ですが、歴とした都市公園(地区公園)です。
手元の資料によれば、面積は約4.7ha。街なかの公園としてはかなり広い部類で、大きな広場やテニスコート、スケボーパーク、チョウの飼育施設などがあります。
国道に面した出入口から、駐車場を通り過ぎて園内へと入ると、まず最初に大きな広場があります。
園内全体を大雑把に8の字型の周回園路が巡っているのですが、この広場周りで半分くらい。その距離が400メートルくらいあるので、この広場は陸上競技場のフィールド部分くらいはあるということになります。
でも陸上競技場と違うのは、ここは真っ平らではないことで、周回園路は微妙な起伏を持って作られています。なので、このような展望スペースもあります。
一方、もう少し高い位置にある東屋のその奥に、この時の訪問のお目当てだったチョウの飼育施設があります。
地元のロータリークラブの皆さんが、沖縄県のチョウであるオオゴマダラを育てているようです。
でもよくわからないのですが、フェンスの中は何かしらのイネ科植物が生えているだけで、オオゴマダラの幼虫の食草となるホウライカガミや、成虫が蜜を吸う草花が見当たりません。よって、チョウもまったくいないようです。
以前にNo.2760 漫湖公園のちょうちょガーデンで学びましたが、オオゴマダラの幼虫はホウライカガミの葉しか食べないので、育てようと思うとけっこうな株数や、植替え用の予備も必要になってそれなりに手間がかかるので、どこかの段階で飼育を断念して、金網だけが残っているうちに、周りから雑草が入ってきてしまったのかも知れません。
しかたがないので、遊具コーナーへと足を進めます。
敷地の高低差を活かした長いローラー滑り台や複合遊具があり、子供たちでいっぱいです。
複合遊具は、角材風のコンクリート擬木が多用されたもの。相変わらず沖縄の擬木はよくできています。
デッキ下部の柱が並ぶところなど、3畳一間がずらっと並ぶ下宿屋のような風情すらあります。
子供たちを避けると、これ以上の写真は撮れなかったので、遠くから遊具コーナー全体の概観くらいを掲載。
そこから西の方へ移ると、管理事務所や大きなトイレ、噴水などがある一角に出ます。
訪れたのが11月だったので水はありませんが、ここに繋がる水路や滝などもあって、夏場は水遊びもできるようです。
国道からは一番遠い奥の方に行くと、テニスコート、バスケットコート、スケボーパークなどのスポーツ施設が集まっています。
沖縄ではバスケが盛んなので公園にゴールやコートが作られていることが多いのですが、あいにくと台風が多いためにバックボードが壊れていることもしばしばです。でも、この年(2023年)にバスケW杯が県内で開催されたことで、あちこちのバスケットコートが改修されてきれいになっています。
W杯のロゴなどを使っているので、FIBA国際バスケットボール連盟か、関係団体からの寄付が絡んでいるのではないかと思われます。
その奥にあるスケボーパークでも、若者たちがスケボーに励んでいました。
と、このように広々として施設も充実なのですが、それでいて最近もハブが出たらしい、いこいの市民パークでした。
(2023年11月訪問)
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