阿佐ヶ谷中央公園は、JR阿佐ヶ谷駅から北へ500メートルほど離れた住宅地の中にある変形の小公園です。
周りは、出入口左側のように、もとの小河川を暗渠化したような細い道が入り組んだ密集市街地なので、「よく2,200平米以上もある公園用地を確保したな」とまず驚きます。隣に朝鮮初級学校があり、それを囲むように公園が配置されているので、どこかの段階で学校と区とで土地のやり取りがあったのかも知れません。
整備から50年以上が経っているので、園内の樹木はかなり育っています。
とくに中央にあるケヤキは3階建ての校舎をゆうに超える高さで、枝張りもかなりのものです。訪問時、ちょうど雨が降ってきたので、この下で雨宿りをしました。
このケヤキの周りには、小学生くらいまで遊べる遊具が設置されており、林下の広場とともに、この公園のメイン空間になっています。
中心にあるのは、かなり最近に入れ替えられたと思われる大型滑り台。幅広で波のようなうねりが付いた滑り面と、裏側にも遊び場があることが特徴です。
滑り台はもう一つあって、こちらも小さなジャングルジムや登攀壁がくっついて、コンパクトながら複合遊具のテイとなっています。
ブランコも新しいですね。4連ですが、3つが座板式、1つが乳幼児向けのバケット式になっていて、鎖の長さも違うので、子供の好みや成長に応じて使い分けることができます。
また、朝鮮学校の西側区域には、ラバー舗装されたところに、幼児向けの小ぶりな遊具を並べた一角もあります。
そして、トイレは杉並区の公園でよく見かける形状のもの。
なんとなくイカ帽をかぶった物知りフクロウのイラストを思い出してしまうので、私の心の中ではフクロウ博士タイプと呼んでいます。
外壁のレリーフが公園ごとに少しずつ違っているのですが、ここでは左ヒラメ・右カレイのものが採用されています。
駅からはいくぶん離れますが、中央の名に恥じない充実ぶりの阿佐谷中央公園でした。
(2023年10月訪問)
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