地名伝承として「奈良時代にこの地にあった『魚住泊』の修築を行なった折に、大きなエイがやってきたので、酒を飲ませてやったら満足そうに帰っていったからエイガシマ」というものがあります。
その魚住泊の遺構とみられる丸太材などが見つかったのが、江井島港の西端にある赤根川の河口です。
■現地の解説板より「魚住泊跡」
この赤根川の河口は、天平年間(729~749)に、行基が設けた泊の一つである魚住泊跡に推定されています。魚住泊は、東に位置する大輪田泊(現在神戸市兵庫区)との間に潮の流れの早い明石海峡が存在することから、潮待ちのための重要な港でした。
昭和54年(1979)と昭和61年(1986)に赤根川の河口付近から、直径80cm、長さ6mで一部加工された松の丸太材が10数本海底から引き揚げられました。これらは井桁状に組み、中に石を詰め、港を造る際の基礎にしたものと考えられます。
材は年代測定の結果、10世紀初頭と推定され、この時期に港の改修等の工事が行われたことが、裏付けられました。
明石市教育委員会
そして、その赤根川河口のすぐ東にあるのが、江井島港サザンカ公園です。
最初の写真を撮影した赤根川の橋の上から見ると、こんな感じになっています。
ほぼ全体が土敷きの広場で、その周りを風除けのカイズカイブキが囲んでいるような格好です。
トイレもカイヅカイブキに守られています。
敷地の北端の方に、少しだけ遊具もあります。
とは言え、雲梯と2連ブランコくらいなのですが。
遊具での遊びよりも、海のそばで空が広いグラウンドで、スポーツなどをするのに適しています。
あまりサザンカは見当たらず、カイヅカイブキと海辺のヤシの木が記憶に残った江井島港サザンカ公園でした。
(2019年2月訪問)
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