大谷山自然公園は、No.1913 築山児童公園の回に登場した近鉄築山駅から徒歩5分、それほど「自然公園」の名が似合うわけではない駅近の公園です。
出入口はそこそこ山っぽいですが、ちょっとした丘の一部を使ったくらいの規模です。
園内にあった石碑には「この公園は、市民の憩いと青少年の健全育成を目的として自然環境を保全した市内唯一の公園で、関係者の協力により昭和58年3月に完成したものである。」と刻まれていました。
「市内唯一」の条件が3重にもなっていて、なんだか「パ・リーグの左打ちのキャッチャーでは打率1位」みたいな複雑さを感じます。
また「自然公園」を名乗っているものの、園内で目立っているのは円墳です。
解説板が立てられていた1号墳。
■現地の解説板より「1号古墳」この古墳は径33mの円墳で築山古墳群の一つである。築山古墳群とは大和盆地を南北に縦走する馬見丘陵の最南端に位置し、陵墓参考地となっている長さ210m、周濠のある築山古墳を中心に約10基ばかりの古墳をいう。築山古墳群については築山古墳を含めてまだなりたちはわからないことが多い。
続いて2号墳。1号墳と比べるとかなり小さく、ちょっと大きめのトピアリーのようになっています。
■現地の解説板より「大谷2号墳」
この古墳は径13mの円墳で5世紀頃創られたといわれている。古墳の型は円墳の他に方墳や前方後円墳なぞがあり、古墳の当初は芝生や葺石で被われていたといわれる。
ほかには水の止まってしまっている池と流れ、芝生広場などが主な施設です。
広場も、イベントやスポーツに使えるまっ平らなものではなく、緩い傾斜地を芝草で覆ったような仕上げです。
名前ほど「自然を満喫!」というよりは、ご近所の方々が夕暮れ時に散歩などするのに向いている大谷山自然公園でした。
(2018年6月訪問)
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