1438/1000 外谷汐入庭園(東京都葛飾区)

2017/04/08

葛飾区 身近な公園 庭園 東京都

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外谷汐入庭園は、昭和の初め頃に実業家・外谷さんが築造した庭園を改修してつくられたものです。現在の中川の流路からは数十メートルしか離れておらず、当時は中川から水を引き入れており、潮の満ち引きで池の姿が変化する「汐入り庭園」となっていたそうです。

面積にして1,000平米ほどで、都心部の大名庭園の流れを汲むような庭園とは比べ物にならない規模ですが、小ぢんまりとして心が落ち着く庭園になっています。

この石橋が架かっている池が汐入りの池なのでしょうが、現在は周りの樹木や草花が大きく育っており、池の姿を楽しむほども眺めることができません。

築山の上から池を眺めたところ。やはりちょっと茂りすぎている気がします。

そのほかに、全国から集めた19種類の自然石を使った庭石、石灯籠や石塔が特徴だそうですが、頑張ってみても7~8種類しか違いがわかりませんでした。

この2段重ねの石は、意図的に重ねられたものなのでしょうか。
とりあえず「親子亀石」と呼んでみました。

とまぁ現地の解説板に従って見て回りましたが、そんなに色々考えて庭園鑑賞と気張るよりも、藤棚の下に座ってのんびりするほうが向いていそうな外谷汐入庭園でした。

●現地の解説板より「外谷汐入庭園」
当園の敷地は、米穀商を営んでいた実業家の外谷辯次郎氏のご遺族から葛飾区に寄贈されたものであります。そして葛飾区が既存の庭園跡を改修し、整備したものであります。
外谷氏が大正12年の関東大震災後、この地に邸宅を構えてから、庭づくりが始められ、昭和8年頃に、現在の池や築山などの原形がほぼ出来上がりました。
池には、敷地の西方を流れている中川の水を引き入れていた堰が残っています。これは当時水源を確保するとともに海の干満にあわせて、池の汀と水面の様相の変化を楽しむいわゆる「汐入り庭園」を模したからであります。
また、庭石は紀州・筑波・伊豆小豆島など全国から産出される19種類の自然石が使われ、他に石灯籠や石塔などもふんだんに配されており、大正から昭和初期の潤沢な古き良き時代の面影を残しています。

(2016年10月訪問)

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