1430/1000 南長崎公園(東京都豊島区)

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南長崎公園は、西武池袋線の椎名町駅と東長崎駅の中間あたり、戸建ての多い、やや建て込んだ住宅地の中にある小公園です。

建て込んだ住宅地では、防災上の観点から公園の拡張がなされ、複数の道路から公園内にアクセスできるように出入り口を増やすことがしばしばあります。
地震などの際に公園に避難しやすくすること、あるいは建物が崩れて道路を塞いだときにも避難路を確保することなどの効果があるわけですが、ここ南長崎公園でも、もともと2方向に接していた公園が、さらにフライパンの取っ手のように拡張されて3方向の道路に接するようになっています。

拡張された部分は、その細長さを活かしてちょっとした日本庭園風の流れが作られています。

訪れたのは12月でしたので水は流れていませんでしたが、紅葉の散り具合がそれなりに美しく、楽しめる景色になっていました。

そこを通り抜けると、土敷きの広場が広がっています。

広場をできるだけ広く取り、外周に沿って遊具を並べるスタイルで、複合遊具、滑り台、ブランコ、揺れるとしまななる、砂場、成人向けの健康器具などがあります。

複合遊具は、滑り台、ラダー遊具、チェーン登りなどがくっついたもの。

健康器具には、私が何度やってもうまくできない、ローラーの上をゴロゴロ歩くやつがありました。
うまくできない上に、どこらへんが運動になるのかもイマイチわからない物件です。

この住宅地の中の小さな公園に、2016年(平成28年)に新たなアイテムが加わりました。
それが冒頭にも掲載した、固有名称はまだ無いようなので、とりあえず「ラーメン大好き小池さんの看板」と呼ぶ物件です。
No.14281429で触れたように、マンガ黎明期に存在した伝説的アパート・トキワ荘がこの近くにあったことから、豊島区が進めている「マンガの聖地 としま」という取り組みの一環として設置されたものなのですが、記念碑などではなく、小ぶりの畳2枚分くらいのボードに描かれた、まさしく「看板」です。
●現地の解説板より「マンガの聖地 としま 作者:鈴木伸一(1933~)」
アニメーション作家・杉並アニメーションミュージアム館長。代表作にプラス50000年(演出/1961年)、チックンタック(監督/1999年)などがある。
トキワ荘で漫画を描いていた鈴木伸一は、藤子・F・不二雄、藤子不二雄Ⓐ共著のマンガ『オバケのQ太郎』(1964)に登場する「ラーメン大好き小池さん」のモデルといわれている。この絵は「マンガの聖地としまモニュメント」のために鈴木が描き下ろしたものである。
豊島区南長崎とのゆかり
鈴木伸一は1955年から1956年にかけてトキワ荘に住んだ。トキワ荘でマンガを描いていた後、マンガ家・横山隆一主宰の「おとぎプロ」でのアニメーターを経て、トキワ荘仲間とアニメ製作会社「スタジオゼロ」を設立。初代社長として『おそ松くん』『パーマン』などのテレビアニメやCMの制作に携わる。

以前にNo.656 立石一丁目児童遊園などにキャプテン翼の銅像を見に行ったときに「本来は平面で描かれるマンガを立体造形にする難しさ」について考えたことがあったのですが、これは完全に平面ですので、悩むところがありません。耐久性には悩むかも知れませんが。

また小池さんというと、四畳半で座ってインスタントラーメンを食べている印象が強いのですが、ここでは屋台のラーメンを立ち食いする姿になっています。もしかするとモデルであり、この看板の作者である鈴木伸一さん本人は、インスタントよりも屋台のラーメンのほうが好きだったのかも知れません。
藤子・F・不二雄『オバケのQ太郎』より

そしてもう一つ、この公園で記憶に残ったのは、こちらの建物。公園敷地と一体になっているので、おそらく地区集会所のような建物だろうと思うのですが、屋上にフクロウの飾りが載っています。

そう、豊島区と言えばフクロウ。

でも建物の名前は「酉(とり)の家」ではなく「西の家(うち)」。誰だよ、西って...

豊島区による公園紹介ページ

(2016年12月訪問)

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