高岡古城公園は、江戸時代の初めに築かれた高岡城の跡を公園としたものです。お城そのものは元和元年(1615)の一国一城令に基づいて廃城となりましたが、城郭の構造そのものは残されて加賀藩の施設が置かれており、江戸時代には通称「古御城」と呼ばれていたそうです。
明治になって、一旦は民間に払い下げられることに決まりましたが、町の皆さんの請願によって公園として残されることになりました。
ですので、明治までハッキリとお城だったわけではないからか、「高岡城」ではなく「高岡古城」公園となっています。
曲輪や堀など城の枠組みをよく残した趣きある景色や、動物園や博物館、体育館などの施設もあって、高岡市を代表する文化財・観光地であり、日本の歴史公園100選にも選ばれている名公園の一つなのですが、私が訪れたの日は大雨で、思うように散策することもできませんでした。
ではなぜ、そんな雨の日に出かけていったかと言うと、公園にもほど近い高岡市立美術館の中にできた藤子・F・不二雄 ふるさとギャラリーを見学に行ったので、藤子不二雄のお2人にゆかりの古城公園だけは見ておきたかったからです。
古城公園は、2人の自伝的マンガ『まんが道』にもしばしば登場する重要な場所で、高岡市の小学校で出会った後の藤子・F・不二雄、藤子不二雄Aは、折りに触れてここを訪れ、将来の夢を語り合ったり、ライバルに衝撃を受けたり、時には相棒に隠れて女の子とデートをしたりするのです。
ご存知でない方はネット検索していただくとして、ホームズで言えばベーカー街、赤毛のアンで言えばプリンス・エドワード島のように、藤子不二雄と言えば高岡古城公園は外せないスポットなのです。
なにしろ、二人の運命を決めた『新寶島』との出会いからして、この公園ですから。
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