日本の都市公園は約10万ヵ所。その1/100なら行けるだろうと思って始めた覚え書きですが、1000ヵ所を超えても続いています。揺れる動物も集めています。

2016年9月14日

1274/1000 ほうおう公園(沖縄県沖縄市)

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沖縄市比屋根地区にある四神(玄武青竜、朱雀、白虎)の公園を巡る全4回のシリーズ。最終回は、南を司る「ほうおう公園」です。
「鳳凰と朱雀は違う鳥ではないか?」という議論はさておき。

まずはいつものように、googleの空中写真と、現地に掲示されている解説板の引用から。
解説板と地図とで方位が異なりますが、公園敷地の半分ほどを使って、園路で鳳凰が描かれています。

■現地の解説板より
南に位置し、南を表すほうおう公園。鳳凰に関連する赤の色彩をベースに公園を統一させる。
公園を「苑」とし、楽園に住む美しい鳥々を想わせるような南国の花々を多くし、鳳凰も潜んでいそうな、木と花にあふれる楽園のイメージとする。
又、高木を配置し木陰を用いれ、過ごしやすく、やすらげるばとしている。

四神はそれぞれ色や季節に対応していて、「龍・青・春」「虎・白・秋」「亀・黒・冬」という組み合わせなのですが、その中でも「鳳凰・赤・夏」は公園としては一番取り入れやすいのではないかと思います。
そのものズバリのホウオウボク、夏場に赤い花を咲かせるデイゴサンダンカハイビスカス等々、公園で使いやすい赤い植物がたくさんありますから。

ただ、いかんせん私が訪れた時期が冬だったので、はっきりと赤くなっていたのはモモタマナの紅葉くらいでした。赤と言うには、ちょっと弱いかも。

それ以外に鳳凰を感じさせるものは、鳳凰柄の水飲み場くらいです。

地上部は、やっぱりよくわかりませんね。
とくに何もない芝生広場が広がっています。ただ、園路の角度や行き止まりの不自然さから「なにかあるな?」と思わせるものはあります。

東屋は、かめ、どらごんと同じタイプのものでした。

と言うことで、四神にちなんだ4つの公園を見てきましたが、正直なところ作り手側の自己満足、思いつきのレベルを出ていないという感想です。なまじデザインコンセプトが園内に書き残されているだけに、「どこが?」と思うところが多々あります(コンセプトが描かれた段階から、設計・整備の段階で割愛されたものも多いようですが)。
しーさー公園の「本当は虎だけど、沖縄だからシーサーにしちゃった」というあたりで、色々と崩壊していますし。

これらの公園ができたのは2002年(平成14年)なのですが、ちょうど1990年代の半ば~終わり頃から日本の都市計画業界に「風水ブーム」が押し寄せていた時期にあたります。
阪神・淡路大震災による近代的都市の被害なども背景にあったのかも知れませんが、反近代・反西洋の拠り所として東アジアな伝統的思想である風水を取り上げ、それに基いて既存都市の成立背景を紐解いたり、新しい土地利用・環境再生に活かそうという試みが盛んになされました。
それら試みの是非はともかくも、ここではブームが悪い方に出たと感じられる四神の公園たちでした。

(2015年12月訪問)

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