862/1000 南桜公園(東京都港区)

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南桜(なんおう)公園は、新橋駅烏森口から徒歩5分。
No.861の桜田公園と同じく、関東大震災からの復興事業により小学校とセットで整備された小公園の1つです。そして、ここも桜田公園と同じ時に小学校が統廃合によって移転したのですが、その後しばらくの間は別用途に利用されていた校舎も取り壊され、2010年(平成22年)に旧・学校敷地も併せて公園が拡大・再整備されました。
■現地の解説板より 南桜公園と南桜小学校
関東大震災後の帝都震災復興事業により、昭和3年に、鉄筋コンクリート造の新しい南桜小学校が竣工し、翌年には、隣接して南桜公園が開園しました。
昭和20年の空襲の戦禍を逃れ、たくさんの子ども達が巣立ち、長い間地域の方々に親しまれた校舎でしたが、南桜公園の拡張整備のため、解体されました。
公園の中には、小学校敷地にあったソメイヨシノ、二宮尊徳像、石碑が当時の思い出を偲ぶものとして保存されています。

解説板にあるように、ここでは小学校時代の思い出の品は多く保存されているのですが、復興公園として特徴的なものは特に見当たりません。
創立八十周年記念碑
皇紀2600年忌年の二宮尊徳像
「みんな手をつないで」の碑

あえて挙げれば、東南側の出入口に置かれていた礎石のようなものくらいでしょうか。これだけでは何なのかさっぱりわかりないので適当な事を書いていますが。

さて改修後の公園の姿は、中央部に大きく芝生の広場を取り、周囲にはスポーツの出来る多目的広場と、以前からあった遊具広場、周囲の歩道と一体となった園地などを配しています。

小学校の建物だったところにつくられた多目的広場は、背の高いフェンスに囲まれています。

遊具広場は、木製の多目的遊具を中心に、揺れる動物が少々。遊具内容としては幼児向けのものです。

また、防災用のかまどスツールや井戸も置かれています。このあたりは、最近の都心公園では定番となっています。

遊具広場の横手には、江戸園芸の植栽コーナーが設けられています。
こちらが訪れた時期も悪く、全体的に伸びすぎていてゴチャゴチャした感じになっていました。各地にある万葉植物園などもそうですが、テーマがあってのこととは言え小さな公園で多種の混植は管理が大変で、だいたいこうなります。

■解説板「江戸の園芸」
江戸時代は大名から庶民にいたるまで、園芸が大変盛んにおこなわれていました。南桜公園の周辺も、江戸時代は大名屋敷の立ち並ぶ場所にあり、花木や草花にあふれた界隈であったと想像されます。
南桜公園では、当時の花木や植栽を再現すべく、江戸の園芸コーナーを設けました。当時、流行した植物には「寛永のつばき」「元禄のつつじ」「正徳のきく」「享保のかえで」「寛政のたちばな」などが上げられます。南桜公園の植栽は、中高木では、南桜の由来でもあるサクラ類とウメ、ツバキ、モミジなど、低木類ではツツジ類やボタン、各種の宿根草などを配植してあります。

歩道と一体となった入り口広場は、周辺道路の歩道の狭さを補うものです。
ちょっと腰をおろして休憩するくらいなら、園内のベンチよりもかえって気楽で使いやすい空間です。

公園西側にそびえているのは虎ノ門ヒルズ。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでには、このビルのそばに地下鉄新駅ができるという話ですので、この公園を取り巻く状況も変わることが予想されます。それでもこの開けた空は大切にしたいものです。

神奈川大学非文字資料研究センター 関東大震災・復興データベースより「南桜公園」
港区役所による公園紹介ページ

(2014年10月訪問)

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