鳥取市の中心部にあった旧・県立図書館は、1952年(昭和27年)の鳥取大火にも焼け残った数少ない建物でしたが、老朽化が進んだため平成に入った頃に閉鎖され、童謡・唱歌、伝統おもちゃなどをテーマとする展示施設「わらべ館」として生まれ変わりました。
そのわらべ館の隣にある西町緑地は、愛称「わらべ夢ひろば」の名の通り、わらべ館との一体的な利用を考慮して2012年(平成24年)に開園したばかりの公園です。
下の写真で右手に見えるのがわらべ館の建物、左手の芝生が公園です(細かく言えば通路部も)。
芝生の丘の向こう側にはわらべ館の駐車場がありますので、施設と駐車場の間を公園にして施設の前庭とした格好になります。
通路部分が奥に見える既存道路に対してピッタリとはまっているので、もしかすると元々道路だったところを廃止して公園の園路とし、車が通れないようにしたのかも知れません。
芝生の丘には遊具のようなイスのような、あるいはアートのような物件が並べられています。
周りにウレタンマットが敷かれているので、扱いとしては遊具なのでしょうか。
またサンシェードのついたパーゴラもあります。休憩場所としてだけではなく、ちょっとしたイベントなどのステージ代わりになるのではないかと思われます。
住宅地側に少しはみ出すような一角には、クスノキの周りを囲む物件がありました。
遊具というには単純すぎ、樹木観察施設というには低すぎ、樹木保護のためと言うには大がかりすぎるのですが、きっとなにか使い道があるのでしょう。
ちなみに元の鳥取県立図書館の設計は、大正から昭和にかけて大阪・神戸を拠点に活躍した建築家・置塩章。No.365の三の丸公園(兵庫県尼崎市)でもチラッと登場しています。この建物については、今まで「建物の外回りと躯体を活かして、耐震補強プラス新建物継ぎ足しで使っている」と思っていたのですが、わらべ館の公式サイトを見ると「かつての鳥取県立図書館の外観を復元したレトロ調の建物」と書かれているので、どうも建て替えられたようです。ホントに?
●童謡・唱歌とおもちゃのミュージアム わらべ館
(2013年10月訪問)
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