豊岡市役所の旧庁舎(元の豊岡町役場)は、1925年(大正14年)に発生した北但大震災からの復興まちづくりのシンボルとして、1927年(昭和2年)に竣工されたものです。後に増築・移築されていますが、震災復興で建てられた耐震・耐火建築群の中でも代表的な建築物であり、国の登録有形文化財にもなっていますが、いまも議場市や民向けの会議室などが入った現役の建物として利用されています。
移築されたのは2010年(平成22年)のことで、この建物を曳家で前に出してから、後ろに7階建ての新庁舎が建てられたのですが、旧庁舎を正面から見た時に新庁舎がむやみに覆いかぶさってこないように、建物位置や高さが調整されていて、良い景観が保たれています。
この移築後に旧庁舎前がきれいな芝生広場として整備されました。正式な施設名は知らないので、表題のとおりに呼んでみます。
そして、こうした条件での建物前面の広場であれば、建物を引き立たせるためのシンプルな芝生広場や、ちょっとした花壇くらいにするのが常套かと思うのですが、ここでは市民広場、こそだてひろばという名前で、子供の遊び場にしています。
看板に「子供が道路に飛び出さないように柵はあるけど、誰でも遠慮なく入ってね」と書いてあるので、ズカズカと入り込みます。
敷地は旧庁舎の前面に大きく横に広がっており、繁華街である大開通りに面しています。
緑の芝生の中に、カラフルな幼児向けの遊具が数点。滑り台は水色のクラシックカーで、うまい具合に建物正面の車止めに向かっています。
運転席はベンチシートですね。親子、友達同士で仲良く並んで乗車できます。
滑り台はもう一つあって、こちらはテントウムシ。クラシックカーよりもさらに小さく、乳幼児というよりは乳児向けのサイズです。
テントウムシの後ろに見えていた“TOYOOKA20”のロゴは、2005年(平成17年)に旧・豊岡市と近隣5町が対等合併して、新・豊岡市になってから20周年を記念してのものだと思います。
ほんの少し、イサム・ノグチ風味が漂う六角形の遊具も目立っています。
道向いには、旧庁舎と同じく代表的な復興建物である「旧兵庫県農工銀行豊岡支店」もよく見えます。
記事の本筋とは関係ないのですが、登録文化財である「旧豊岡町役場庁舎」について、豊岡市のHPなど主だった資料では1927年竣工なのに、国の文化遺産データベースでは1928年になっているのが気になって仕方がない、豊岡市役所前の市民広場でした。
(2026年5月訪問)











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