神戸市灘区の畑原通(町名)は、六甲山の南麓住宅地で、東西に細長く1~5丁目までありますが、そのうちの畑原2丁目に畑原公園があります。
いかにもこの地域らしく、やや扇状地の坂道に面して、御影石の玉石積みで園内の高さを調整しながら、園地を構成しています。
一つしかない出入り口の正面に建つと、こんな感じ。
坂道に面した手前の花壇・園地部分と、奥の遊び場部分にも高低差があります。
意外に良いのが、手前の休憩スペースと、奥の遊び場部分の空間的な分離です。
道路からよく見えるところにベンチがあるので、坂道を上る途中に、ちょっと休んで座ることができます。
花の季節は少し過ぎていますが、時期が良ければ満開のサクラの下で憩うこともできます。
花壇も、立体的に造形できることで花のボリュームが大きく見えますし、子供たちが間違えて足を踏み入れることもありませんから安心して育てることができます。
実際に花もきれいに育てられており、ご近所の皆さんの熱心な関わりが見て取れます。
そして上段の遊び場。
けっして広くはありませんが、滑り台、太鼓橋ラダー遊具、揺れる動物遊具など最小限のものが揃っています。
たぶん園内では一番の古株のラダー遊具。のべ何万人もの子供たちがよじ登って来た風格を感じさせます。
ところで、この上段部に置かれている倉庫の奥に、すごく小さな花壇を見つけました。
2つの倉庫と、隣の建物とフェンスとに囲まれた、普通なら忘れてしまいそうな一隅を花壇にする熱心さは、さすがと言えましょう。
ご近所の皆さんの熱心な関わりのおかげで、気持ちよく過ごせた畑原公園でした。
(2025年4月訪問)
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