南小樽駅から南に向けて坂道を上ってきた丘の上に、「入船」という町があり、そこに入船小公園があります。
「入船」というのは、普通は海辺や川辺の船が入るところにある町名なので不思議に思って調べてみると、明治の頃までは確かに海辺に船入場があり、そこに注ぐ川が入船川。でも、この川沿いがNo.3980 小樽公園の先の山辺までずっと入船という町名になっていることが理由のようです。
さて、肝心の入船小公園は、3本の道が交差する三角地にあります。それぞれの道が太ければ交通島として孤立してしまいそうですが、幸いにそれほどでもありません。
「三角地」と言いましたが、敷地の途中で段差があり、そこで柵が途切れてもいるので、もともとは手前側は別用途に使われており、公園は奥の一段高くなった部分だということが分かります。
帰ってから古い地図で確認すると、以前は手前側には交番があったようです。
年月が流れ、樹々は大きく育ちますが、施設は段々と減らされていったのでしょう、今はベンチと手洗い水栓くらいしかありません。
もうみんな忘れているかも知れませんが、つい数年前にはコロナ禍で手洗いが奨励されていたくらいですから、ほかの施設を減らしても、水栓だけは欠かせませんね。
ということで、今は広場型の小公園として、地域の行事や防災などに重要なポジションになっています。
大きなイチョウが印象的な入船小公園でした。
(2024年10月訪問)
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