「ポロトミンタラ」は、JR白老駅北口とウポポイ国立民族共生空間との間にあり、白老観光協会が運営する町内観光のインフォメーション施設です。
これの横にある遊び場と合わせて、町条例では「白老駅北観光商業ゾーン」と呼び、屋外スペースは同ゾーン内の「遊具施設」ならびに「交流広場」であるようなのですが、ブログ記事の見出しとしては堅苦しすぎるので、ポロトミンタラの遊び場と呼ぶことにします。
こちらは、条例上では「観光インフォメーションセンター」と「物販施設」にあたるポロトミンタラの室内。ラの字が心もち小さいのは、アイヌ語的表記を取り入れているからです。
アイヌ語で「ポロト」は大きな湖、「ミンタラ」は庭とか集い場といった意味だそうで、今は近くにポロト湖という湖があります。
ふわふわドームは、子供たちに人気の遊具。これを目当てに、遠くの公園まで出かける方も多いので、もしかすると苫小牧や室蘭から遊びに来る人もいるかも知れません。
でも周りの余地がちょっと小さいので、もう少し広々と設置するほうが良かったと思います。
複合遊具は、スパイラルと軽いウェーブが付いたものの2本の滑り台を軸にしています。
それほど大きくはありませんが、遊び場の全体的な規模にはあっていると思います。
ブランコは座板式2連にバケット式が1つだけくっついた3連式。結果としてフレーム形状に程よく段差ができて、単調になりがちな遊具の景色に変化を与えています。
あとは登攀壁。メーカーもので全国統一のデザインですから仕方ないのですが、ちょっと砂漠っぽさがある乾いたデザインなのが惜しまれます。
もう少し北海道、森と湖、アイヌなどの雰囲気が取り入れられれば、なお良かったでしょう。
そのほかには、幕末の探検家・松浦武四郎の石碑があります。
「北海道」の名付け親である人物ですが、6度の遠征で蝦夷地の海岸すべて、日高などの内陸部、択捉や樺太などにも到達して多くの地誌を残しているばかりでなく、アイヌの文化に敬意を払い、後には明治政府のアイヌ政策に反対して官を辞するといった生涯もあって、北海道の至る所に記念碑があります。
そして、本来なら大きな目玉であるはずの、蒸気機関車。
D51型333号機、愛称ポロト号が展示されているのですが、私が訪ねた10月末には冬支度を終えて、しっかりとカバーがかけられていました。
雪が降り始めたら、ふわふわドームもすぐに使用中止になるのであろうポロトミンタラの遊び場でした。
(2024年10月訪問)
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