尼崎市常光寺(じょうこうじ)の常光寺北公園は、区画整理事業で用地取得された市街地の小公園です。
ただ、この事業は1939年(昭和14年)に開始された比較的古いものであり、戦中戦後の混乱期でもあるので、今見ると、どこまで進んだのかが分かりにくいエリアにあります。
公園が唯一接している道路も、車両のすれ違いもできないような道幅で、公園の前で鍵型に折れています。
公園敷地も変則的な形で、南側の狭い間口から入っていくと、奥に行くに従って少しずつ広くなって行きます。
そして、一番奥の広いところを広場にしたかったのでしょうか、手前の狭いところに遊具が入っているので、けっこう窮屈な印象があります。
遊具は、2連ブランコと複合遊具。砂場やコンクリート製の動物遊具もあります。
とくに複合遊具が、場所を取っているという印象があります。僅かな隙間はあるものの、タイヤブランコが奥へ向かう動線を塞ぐように置かれているのは、あまり良い配置とは言えません。
タイヤブランコは無くても、滑り台とブランコがある公園でも成立したのではないかと考えてしまいます。
そして一番奥まで進むと、そこにパーゴラと砂場。奥まったところにあるわりには住宅が近いので、静かに遊びましょう。
ところで、このパーゴラの横手にはもう1ヵ所の出入口があり、2方向から園内に出入りできるのですが、
もう1ヵ所、北側の駐車場に通じるところに、謎の通路跡もあります。
周りの土地利用が変化する中で、おそらく以前は長屋前の路地のような道に通じていたものが、そこが駐車場の一部になってしまったために封鎖されたのではないかと想像します。
区画整理をした割には、まだ少し土地利用が不安定な常光寺北公園でした。
(2024年10月訪問)
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