箕面市の当対池(とたいけ)公園は、付近では少し大きめの溜池のそばにつくられた小公園です。溜池の堤が少し高く、その坂下のような位置が園地になっています。
と言っても、溜池の堤の上も遊歩道になっているので、管理上は公園と溜池の境界があるのでしょうが、実際の利用の面では一体になっています。
ただ、実は溜池は2つ並んでおり、北側にある大きな方が当対池で、こちらには遊歩道は整備されていません。公園とより一体化している南側の小さい方の池は新池というようです。
さて園内。新池の堤が大きくせり出しており、これを挟んで北側と南側とに分かれます。
北側は、つまりは当対池の堤と新池の堤とに挟まれた小さなスペースなので、ちょっとした休憩所とベンチがあるくらいです。
一方、南側は新池の堤の高さを上手に取り入れて、高低差のある遊び場を作っています。
これはバスケットゴールもある広場。階段状になった堤に座って休むこともできます。
ちなみに堤の上はちょっとした林になっており、子供たちの冒険心をくすぐってきます。
少し離れたところには、これも堤を使った人研ぎのガケ滑り台。横の丸太上りと合わせて、元気よく遊ぶことができます。
堤を使わなくても、高さのあるスパイラル滑り台もあります。
溜池の方が高い位置にあるので、大雨で溢水したり地震で破堤したりすると、このへんは水浸しになってしまうわけですが、こうして眺めている分にはそんな危険を感じさせません。
日常的にいつも災害に怯えている必要はまったくないのですが、明るく楽しいばかりだと災害のことを忘れ去ってしまうので、溜池そばの怖さを、たまには思い出せる機会があると良いのですが。
また、この公園付近には古い街道が通っていたのでしょうか、隣接するところには京都方面・箕面方面の分かれ道を示す道標が残っています。
分かれ道の角には、たくさんの石仏が祀られてもいます。
このような歴史的な風情を残し高めるため、園内でも街道に面したところに建つ休憩所は、なんとなく和風の木造が採用されています。
カワウ(たぶん)とアカミミガメが見守る中に、けっこう色々な要素が含まれている当対池公園でした。
(2024年4月訪問)
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