3665/1000 かぐらざき公園(大阪府和泉市)

2024/06/25

古墳 身近な公園 大阪府 和泉市

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かぐらざき公園は、和泉市はつが野のニュータウン内で、元々の丘と谷の地形を活かして整備された公園です。
それほど大きな公園ではありませんが、点字も使った触知案内板が導入されているところに、整備当時の気合の入り方がうかがえます。

点字案内板がある入口。ニュータウン内に張り巡らされた緑道・遊歩道ネットワークの一部でもあるので、車道に対してしっかりと存在感を出してきています。

そこから園内に入ります。
右に下がっていく方が谷に沿うメインルート、左側は丘の裾をほぼ等高線に沿って進むので、右の道とはだんだん分かれていきます。

で、しばらく進むと2本の道にこれくらいの距離差・高低差が出て、その間の平坦地と斜面地とを組み合わせるような形で、遊び場が造られています。

平坦地に置かれているのは幼児向けサイズの滑り台、揺れる動物遊具、砂場とプレーウォールなど。

ちなみにこの付近を、隣の住宅地から見るとこの様になっています。かなりの谷底であることがわかるでしょうか。

そして斜面部分には、大型複合遊具とローラー滑り台。
でも傾斜を利用して大きく見せていますが、実際はそれほど大きくはありません。

複合遊具を見上げるあたりには、付近の開発に際して移転保存された古墳の横穴式石室が展示されていました。

大事にするのは良いことなのですが、解説にもあるように、本来は丘の上にあった古墳が谷底に移設ことに違和感を覚えます。
とは言え、逆に丘の上にあると、現地保存だと勘違いするかも知れませんので、難しいところです。

■現地の解説板より「和泉向代(いずみむかいだい)4号墳の横穴式石室

ここに移築復元された横穴式石室は、いぶき野(泉北高速鉄道和泉中央駅付近)にあった和泉向代4号墳のもので、昭和59年・62年に発掘調査を行いました。以前の和泉中央駅付近はなだらかな丘がつづいて、その丘の頂上に古墳が作られていました。
古墳は6世紀(古墳時代後期)のもので、前方後円墳(1号墳)、円墳(3・4号墳)などで構成されていました。
石室は横穴式石室や竪穴式小石室でした。また副葬品として武器・装身具・馬具・須恵器などがたくさん発見されました。

複合遊具のあたりをピークにして、また谷底の道と丘裾の道がだんだんと近づいて収束していきます。

最後は谷底の道に1本化されて、公園外の緑道へと続いていきます。
この付近では、丘上は住宅になり、谷底が緑道になっているのですが、高低差が4メートルくらいある擁壁が延々と続くので、少々圧迫感があります。

公園では、これくらい開放感がある方が嬉しいかぐらざき公園でした。

(2024年5月訪問)

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