さて、いかにも古くからの市街地近くにあるような名前の石巻市の石巻小学校は、江戸時代以来の川港(旧北上川)から300メートルほど離れ、あたりには図書館や中央公民館なども建ち並ぶ一角にあります。
しかしそれら諸施設は、元々はこの小学校の場所にあったものだと、学校隣の八ツ沢緑地の解説板に書かれていました。
■現地の解説板より「石巻町役場及び議事堂旧図書館跡」
明治22年~昭和9年までの約45年間、石巻町役場ならびに第一次石巻市庁舎が置かれたこの敷地には、後に町立石巻実科女学校(市立女子校の前身)、水道事務所(後に図書館)、石巻公民館など公共の建造物が次々と建設された。(石巻市教育委員会)
ただ、現地には公園名を示すものは何もなく、帰ってから石巻市のHPで色々と調べて「八ツ沢緑地」という名称を掴みました。
でもわかってみると、現地には地名案内の標柱が建っていたことを思い出します。
さて園内ですが、小学校と道路とに挟まれた幅12メートルほど、長さ60メートルほどの範囲が細長く整備されており、歩道とは切り離され、園内に散策路が設けられた緑の空間になっています。
園路やベンチ、ケヤキや松などの植栽があるほかは、記念碑や屋外彫刻などが置かれています。
その中でひときわ目立っているのは、梵字とともに「金華山」と刻まれた石碑です。
金華山は、石巻市街地から南西へ約25km、牡鹿半島の向こうにある島全体が黄金山神社の神域になっている島のことだと思いますが、それの拝所でしょうか。
小さいけれど、散歩途中の立ち寄りには丁度よい八ツ沢緑地でした。
(2023年11月訪問)
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