3353/1000　ときわ公園（大阪府岸和田市）

岸和田市には常盤（ときわ）という町名はないのですが、明治時代から続く常盤小学校があります。小学校のHPによれば、校名は、付近の古い地名である松村を詠んだ和歌「春秋は　多く積もれど　年を経て　常盤に見ゆる　松村の里」（夫木和歌抄）に因み、後に松村が上・下に分かれて上松と下松になって、今はJR下松駅があるという流れのようなので、おそらく旧・松村≒常盤地区なのではないかと思います。

そんな上松と下松の町境あたりのときわ公園は、園名板には大きく「(通称)ときわ公園」と書かれています。

岸和田市のHPによれば、都市計画公園としては「上松公園」のようなのですが、都市計画上と都市公園としての名前が違うことはよくあるので、ことさらに通称と強調しなくても良いようには思います。

さて園内。やや変形部分はありますが、おおむね200×100メートルくらいの長方形状をしており、その大半が広場か草っぱらだという、けっこう大胆な構成です。

作る側の意識として、これだけ広いと遊具や高木植栽などを置きたくなるものですが、ここは必要最小限のみ。園路も周回園路と出入口への接続だけで、余計なものがありません。

防災公園になっているのでトイレや井戸など防災施設は導入されており、その周りが非常時に車両侵入などもできる舗装広場になっていますが、これはこれで「普段はスケートボーダーが集まっるのではないか」といった雰囲気です。

遊具としては唯一、周回園路から広場へと降りる大型の人研ぎ滑り台があります。
周りには、ほかにも遊具遊びができる小公園はあるので、ここは広さや大きさの特徴を活かした一点特化型だと言えるでしょう。

滑り台の上から広場を眺めたところ。
そこまで住宅が遠いわけではないので大きな音の出ることは難しいですが、ボール遊びや凧揚げ、思いっきりの自転車走など、ほかの公園ではできないことができそうな、(通称)ときわ公園でした。

（2022年10月訪問）