もともと岸和田の城下町は城より北側(海側)の街道沿いにつくられていましたが、昭和中期以降は城より南側の農村地帯が住宅として開発され、それとともに不要となった溜池が埋め立てられて公共施設へと変わります。
No.3334 今池公園や、ここ宮の池公園もその一つなのですが、こちらはNo.3334と違って、今も一部に池が残されています。
古い地図を見ると、上池・下池のような形で2つ池が並んでいたようなので、1つは埋めて、1つは残しているようです。
とは言え、残っている方の池も、池と呼べるほどの体をなしてはおらず、一面にオギやセイタカアワダチソウが茂る半湿地の状態になっていました。
周りよりは地面が低いので、雨が降れば多少は水が貯まるのでしょうが、それ以外に水源になる水路や湧水はなさそうなので、すでに池跡と呼んでも差し支えないように思います。
園内は、この2つの池跡を8の字で囲むように園路が通り、所々にベンチや東屋、健康器具などが置かれており、ご近所の皆さんの散策やグラウンドゴルフなどに適した形です。
小さいながらも駐車場やトイレがあり、園路沿いの照明灯も完備されているので、ウォーキングには向いていると思います。
反面、遊具はなにもないのですが、それは家の近所にあるもっと小さな遊び場型の公園と使い分け、ここは広がりを楽しむべきの宮の池公園でした。
(2022年10月訪問)
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