山王東公園は、No.3131 山王公園と同じ甲陽園山王町にある小さな公園です。
でも、資料によれば316平米あるので、本ブログで300平米未満に付けている“狭小公園”ラベルは付きません。
園内はやや細長い一面の小広場で、緑に包まれた中に、施設はベンチと健康器具くらいです。
もっとも、ベンチも背伸ばし柔軟運動や腹筋ができるタイプなので、健康器具しかないと言っても差し支えないかも知れません。
これはぶらさがり健康器。
普通の鉄棒にぶら下がる時とは握りの向きが違うので、少し違った筋肉を使っているようでお得な気分になります。
そんな小さな公園の片隅に「第二次世界大戦旧跡 甲陽園地下壕跡地」と刻まれた石碑がありました。
甲陽園地下壕はこの付近に広く築造されており、山王東公園の何倍もの規模があるのですが、住宅開発などに伴って塞がれたり埋め戻されたりしているので、今はその姿を見ることはできません。
西宮市役所のHPには、次のように書かれています。
戦時中の飛行機製造の実態を知らないのですが、山のトンネルの中で飛行機そのものをつくることなどできないと思うので、本体とかエンジンとかのパーツごとに作業して、最後にどこか広い場所に集めて組み立てるような計画だったのでしょうか。
■甲陽園地区の地下壕群について
甲陽園地区の地下壕は、現在までに7ヵ所の確認がされていましたが、この辺り一帯は花崗岩が風化した六甲山独特の土質のためくずれやすく危険なため、埋め戻されてきました。
これらの地下壕は、アジア・太平洋戦争の末期に、局地戦闘機「紫電改」を作るための軍用地下施設・地下工場として、昭和20年(1945年)に建設が始まったものですが、実際には使われることはありませんでした。
小さな敷地に歴史あり。山王東公園でした。
(2022年7月訪問)
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