2714/1000 桃原公園(沖縄県北谷町)

2021/04/24

沖縄県 擬木の世界 身近な公園 展望台 北谷町

t f B! P L
桃原は沖縄読みならトーバル。「トー」が丘の上の平らな地形、「ハル」が耕作地を示すそうなので、あたり一帯がかつてはそういう土地だったということになります。
もっとも、桃原公園そのものは、丘陵地の端部とそこにつながる斜面・斜面下を取り込み、高低差のある地形を活かした公園となっています。

その地形を最大限に活かしているのが、展望台と大型のローラー滑り台、ネット遊具などを組み合わせた一角です。

しっかりと雨が降る薄暗い日に訪ねたため、かなり冴えない写真になってしまいましたが、本当はもっと楽しげな場所だと思います。

丘に登って滑り出し部に行くと「らくがきローラー滑台 83M」と看板が出ていました。ローラー部分にイラストが入っているので、それを「らくがき」と謙遜しているようです。

訪れたときは雨だったので滑ってはいないのですが、一回転ループをして滑る長さが83メートルあるようです。
念のためGoogle Mapsの距離計測機能で測ってみたら、ちゃんと83メートルありました。疑って悪かった、北谷の人よ。

その隣の丘の頂上に建つのが、5階建ての巨大な展望台です。
円筒形のシンプルな形状の塔なのに、全体が鎖で縛られているという異様なデザインが目を引きます。

No.270927102711と「北谷町の米軍基地と公園展望台」というテーマで捉えてきた後だけに、このデザインからはどうしても「抑圧に対する怒り」といった意味を感じ取ってしまいます。

展望台に貼ってある「見えるもの案内」に嘉手納基地や読谷ゾウのオリ(と呼ばれた楚辺通信所)があるところからも、勝手に想像が膨らみます。
もっとも、大きな観覧車がある商業施設・アメリカンビレッジなんかも貼ってあるので、ただ単に目立つものを示しているだけかも知れませんが。

ただ、公園としては抑圧や怒りだけでは息が詰まりますので、ここから滑り台を見下ろして「解放」や「安らぎ」も感じたいところです。

さて、この一角とは別に、丘下の駐車場に近い平坦地に、大きな砂場のある遊び場とゲートボール場のある一角があります。

でも訪ねた時は、揺れる動物遊具がのきなみ使用停止中。持ち手や足置きなどが突起が多い古いデザインのものなので、最新の安全基準に引っかかったのでしょう。

こちらのダックスフントは、そうした危険箇所が改善された新しいデザインなので、使用可能でした。

もうひとつ見逃せないのが、こちらのパーゴラ。
全体が私好みのコンクリート擬木なのですが、柱部分は樹木をそのまま模したもの、屋根のルーバー部分は加工された木材を模したものになっており、1台で2通りの擬木が楽しめます。

とくに柱のマツ材っぽい仕上げが素晴らしいですね。
私が大いに信頼しているスマホのAI樹木図鑑『PictureThis』でもアレッポマツだと答えたほどです。

ほかにもいろいろとアイテムはあるのですが、まずは展望台をデザインした人からお話を聞いてみたい桃原公園、そして次は晴れた青空の日に訪ねてみたい桃原公園でした。

(2021年2月訪問)

ブログ内検索 Search

アーカイブ Archive

地図 Map

問い合わせ Contact

名前

メール *

メッセージ *

Facebook Page

QooQ