2346/1000 戸越公園(東京都品川区)

2020/02/06

公園門 庭園 東京都 品川区

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戸越公園は、江戸時代には熊本・細川家の下屋敷があったところで、その後に他の大名の手に渡ったり、明治以降は華族、実業家などの所有を経たりして、昭和に入ってから公園になったものです。
公園・庭園としての細かな変遷はよく知らないのですが、今も回遊式庭園があり、また森も広く、非常に趣のある公園となっています。

立派な正門(北門)の横手に、公園の由来書きがありました。
素直に読めば、この正門を含めて、戦後にかなり手が入って今の状態になっているようです。

■現地の解説板より「戸越公園の沿革」
本公園は寛文2年(1662)、肥後熊本藩の分家熊本新田藩主細川利重が下屋敷として拝領、寛文6年に本家の所有となり、寛文11年までに数寄屋造りの御殿や庭園からなる戸越屋敷として整備された屋敷地の一部にあたります。文化3年(1806)、石見浜田藩松平周防守の屋敷となり、さらには伊予松山藩松平隠岐守の手に渡りました。明治の変革により何人かの手を経て、明治23年(1890)三井家の所有となりました。
昭和7年(1932)9月、三井家は学校用地、公園用地として、現在の戸越小学校、都立大崎高等学校を含む別邸の庭園部分を荏原郡荏原町に寄付しました。同年10月、東京市城拡張に伴い、荏原町は東京市の一部として荏原区となり、公園用地は東京市に移管され、昭和10年3月東京市戸越公園として開園しました。
その後、昭和18年の都政施行により東京都が管理することとなり、昭和25年9月、一部が都立大崎高等学校となるなどの変遷を経て、翌10月現在の公園部分が品川区に移管されました。その後区では数次にわたる改修を重ね、歴史的な風情を復元させ武家屋敷の雰囲気をかもしだすよう、正門を始め施設の再整備を行い現在に至っています。

正門は区立の小学校や体育館に隣接したところにあり、園内に入るといきなりカラフルな遊具の置かれた遊具コーナーになります。写真奥の方に正門が見えるでしょうか。

この先にある庭園部分に遊具を収めるわけにもいかないという事情はわかりますが、正門との雰囲気の落差に驚かされます。

とは言え、子供の遊び場も大事ですからね。

と書きましたが、じつはこの場所には、品川区により「(仮称) 品川区立環境学習交流施設」というものが建てられる計画になっています。

遊具コーナーを過ぎて、右へ下がれば庭園、左へ進むと木立の広場があります。
まず広場の方へ行ってみます。

なんの変哲もない広場ですが、一角には、「かつて蒸気機関車があったこと」を記念するという解説板がありました。
50年前に公園にやってきて、20年ほどいて、30年前に撤去された蒸気機関車の姿を想像することはなかなか難しいのですが、これも時代の移り変わりで仕方のないことです。

■現地の解説板より「C12型蒸気機関車 7号機-物語」
◆公園に蒸気機関車がやってきた

昭和45年9月、都内の一般公園としては初めて、戸越公園に本物の蒸気機関車が登場しました。
地元、豊町の人たちの「蒸気機関車を公園に保存して、子どもたちの遊び場にしてほしい」との願いが通じ、当時の国鉄が、廃車になったばかりのC12型蒸気機関車の7号機を無償貸与してくれました。
貸与された機関車は昭和8年生まれ。会津若松や北海道、福井、新潟などで活躍し、昭和44年11月、高崎・足尾線を最後に引退するまでに、約132万キロもの距離を走り続けたベテランでした。
◆解体、そして第三の人生へ・・・
一般開放されてからは、2年ごとに塗装をし直していましたが、内部の腐食が進んで、子どもたちが乗り込んで遊ぶには危険な状態となったことから、平成3年に解体されました。
解体された部品の一部は、静岡県の大井川鉄道を走っているC12型164号機の交換部品となって、今も活躍しています。
◆思い出を記念して・・・
この解説板は、ここにおよそ20年間保存されていたC12型7号機の思い出を、いつまでもつたえていくために建てられました。折に触れて、当時の重厚な姿を重い出していただけたら幸いです。

そして、いよいよ公園名物のお庭部分に入るのですが、じつは訪れた日はなにかのイベントの準備中で、人が多かったため写真は少なめです。

池を中心に、流れあり、滝あり。背景の森の中も歩ける回遊式庭園です。

流れの周りには紅葉する樹が植えられており、秋になれば写真映えしそうです。

滝は、おそらく自然流下ではなくポンプ式でしょう。

森の中まで足を延ばします。
庭園としては、少し樹木が大きくなりすぎている気もしますが、公園ならこんなものでしょう。

少し進むと、森の中に急に遊具広場が現れました。

コンクリート製の大型渦巻き滑り台を中心に、ブランコや鉄棒などがあり、最初の遊具コーナーよりも豪勢なくらいです。

「なんだって、こんなに奥まったところに」と思いますが、やっぱり庭園に近いところには置きづらいので、森陰で目立ちにくいところに配置したのでしょう。

ピンクのゾウの滑り台なんかがお庭の中にあったら台なしですからね。

あとは4連ブランコと大人向けの健康器具などもありました。

そこから森を抜け、公園の南端まで行くと冠木門があっておしまい。
意外に盛りだくさんの戸越公園でした。

(2019年10月訪問)

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