2118/1000 恵比寿公園(東京都渋谷区)

2019/05/18

宇宙遊具 渋谷区 身近な公園 東京都

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さて、渋谷区の地名・恵比寿は、明治から大正、昭和の約100年の間、恵比寿駅の東にあったヱビスビールの工場に因むものです。すなわち、工場が先で地名が後。
しかし、昭和の中頃に駅西の区画整理が行われた際、地名に引っ張られるかのように、恵比寿神社の総本社である西宮神社から勧請した恵比寿神社が、区画整理地の一角に建てられます。

Wikipediaによれば恵比寿神社の遷座(恵比寿神の勧請)が1959年、区画整理地一体で住居表示が施行されて現在の町名「恵比寿西」が成立したのが1960年、また渋谷区の資料によれば恵比寿公園の開園も1960年とのこと。
ビール工場発の「恵比寿」地名が、じわじわと西へ広がってきた様子が見て取れます。

ちなみに、公園付近の元の地名は「長谷戸」。なんとなく原地形を思い起こさせる地名です。
今も公園の西隣には長谷戸小学校、長谷戸社会教育館があります。

さて、そんな恵比寿公園を訪ねてみると、さほど広くもない敷地なのに、認定こども園がドーンと建てられていました。
実際に使っている面積はそこまで達しないのでしょうが、感覚的には公園の半分くらいがなくなっている感じがします。

昨今の都市部では保育所が足りないとされていますので、一部の公園の中にそれが建てられることは仕方がないのですが、一方で保育所は安全管理の面から「閉鎖的であることを良し」としがちなので、どうにも公園の中で浮いてしまうことが残念です。

ここでも、プレハブ建物が無粋な高塀に囲まれた姿は味気なく、もう少し花や緑でなんとかできないものかと思います。

で、こちらが残った公園区域。
こども園を建てる際に、遊具の配置などが一部変わったそうですが、広場の中にロケット型の滑り台、機関車型のコンクリート遊具などが散らばっています。

シンボル的な遊具が、こちらのロケット型の滑り台。3階分くらいの高さから、ロケットの周りをグルリとスパイラル滑り台で下りてきます。
ロケットの中がどうなっているのか覗いてみたかったのですが、親子連れがひっきりなしに遊んでいたので、チャンスがありませんでした。
ただ、遠くから見た限りでは、かなり古いものですし、現代の遊具の安全基準に合わないところもあるので、いつ撤去されるかわからない遊具です。もしかすると、次に中を覗き込むチャンスは、もうないのかも知れません。

続いて、土管を使った機関車遊具。
この2つが目立っているので、子供たちは「ロケット公園」と呼ぶか、それとも「機関車公園」と呼ぶか、迷ってしまうことでしょう。

土管の中が単純な円形ではなく、フラット面が作られているところに芸の細かさを感じます。

こちらは、ジャングルジムと雲梯の複合遊具。

ただ、よく見てみると、柱などのパーツを共有しているわけでもなく、2つの遊具をピタッとくっつけて設置しているものでした。
少し小さな子が雲梯をスタートする時に必要な「足乗せ」一本分を節約できるくらいの効果でしょうか。

そのほかには、よくあるタイプの滑り台もありました。

自由に使える場所は減ったけれど、駅近で多くの人に愛されている恵比寿公園でした。

おまけ.
公園の清掃用品などを置いてある倉庫は、自治会などが許可を受けて設置することが多いので、自治体所有のものではありません。
自治体の公共施設に政治ポスターを掲示することはできないのですが、自治会の建物ならそれは不可能ではないという隙間を突いたグレーな活動。
いつか機会があれば、選挙管理委員会の見解を聞いてみたいところです。

(2019年3月訪問)

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