若羽児童遊園地は、渋谷区の広尾中学校の東に隣接する小さな遊び場です。
「若羽」という名については、1966年(昭和41年)の住居表示導入以前には、付近に「若木町」「羽沢町」という町名があったようなので、その合成名ではないかと考えます。
実際の公園のつくりとしては、通りと中学校との間に挟まれた細長い三角地を利用した遊び場で、鋭角部分はこれと言った使いみちもなく、ぼんやりとした空間となっています。
これなら、花壇でも作りたくなるところですが、小さなお子さんが歩き回れるスペースも多少は欲しいところですし、現状やむなしと言ったところ。
遊具としては、三角形の底辺側にあたるところに、スパイラル式の滑り台と2連ブランコ、手洗い場が設置されています。
が、訪れたときは滑り台が使用禁止となっていました。
パッと見た限りでは、どこかの部品が特別に傷んでいるようにも見えなかったのですが、どこの具合が悪かったのでしょうか。
こちらがブランコ。
そして、公園の規模に対して、必要以上にしっかりとした手洗い場。
今は砂場もないので、ここまでの手洗い場は不要なように思うのですが、もとは大きな砂場でもあったのでしょうか。
しかし、実を言うと、この公園で一番気になったのは、中学校の外壁部分に描かれた壁画です。
「みんなの公園 きれいにしよう」という文字とともに描かれているのは、ワーナー兄弟さんと関わりが深いはずの動物たち。外国の会社はこうしたものの権利関係に厳しいと聞くので、少し心配になってしまいます。
そんなことを考えながら公園を出て、目の前の通りを六本木方面に向けて歩いていると、いくつかのお店のシャッターにも、ワーナー兄弟さん縁の動物たちが描かれていました。
よく見ると、1990年にマルCを取ったことになっているので、その時期に通り全体で、なにかしら「動物たちをキャラクターとして活かしていこう」という取り組みが行われたのではないかと想像します。
心配、のち少し安心した若羽児童遊園地でした。
(2019年1月訪問)
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