2018年3月14日

1734/1000 岩屋港の広場(兵庫県淡路市)

淡路島の最北端から明石海峡に臨む岩屋港は、大阪湾の西の玄関口にあたり、万葉集にも歌われた古い港です。
明治以降は対岸の明石港と結ぶ定期航路が開かれ、昭和時代には高速船とカーフェリーの2航路が運行されていましたが、1998年(平成10年)に明石海峡大橋が開通した影響などから、現在は淡路ジェノバラインの高速船のみが片道約13分で両港を結んでいます。

そんな岩屋港の旅客ターミナル前に、緑地広場があります。


ストーンサークルを思わせる列石を中心に置き、その周りに同心円状に広がるモザイクタイルで彩られた広場です。
おそらく、本来は円の中心部や列石から水が吹き出す構造になっていると思われます。

広場そのものにはベンチと松の木くらいしかないのですが、ここから岩屋港名物の絵島(えしま)がよく見えます。

絵島は、風化・浸食によって現れた酸化鉄混じりの地層が特徴的な奇勝で、小さな橋で渡ることができます。

■現地の解説板より
太古、イザナギ・イザナミの二神が、国づくりの時最初に生まれた国が「オノコロ島」であり、淡路島を指すとされていますが、この絵島であるという説もあります。
島の頂上にある石塔は、平清盛の兵庫築港の際に、人柱となった侍童、松王丸の菩提を弔うために建てられたものと伝えられています。この島は砂岩でできており、もとは陸つづきでしたが波の作用によって島となりました。
この自然が生み出した絵島は、周囲の山水との調和も見事で、特に夜景は「海に浮かぶ光の舞台」として、神秘的な姿で人々を魅了します。
島の美しさは万葉の昔から歌い詠まれ、多くの人々に愛されています。

そしてもう一つ、この園地のシンボルとなるのが、岩の上に座って天に手をかざす女性像。
「夢」と題された作品に作者名は見当たりませんでしたが、その特徴的なシルエットから、兵庫県下では各地で作品を見かける新谷琇紀(しんたに ゆうき)さんの作品と見受けられます。
本ブログでもNo.431 東遊園地にあるマリーナ像が登場しています。

最盛期と比べると通う船は少なくなりましたが、淡路島一周サイクリングのスタート地点として欠かせない岩屋港の広場でした。

(2018年2月訪問)


EmoticonEmoticon