JR六甲道駅にほど近い琵琶町公園は、阪神・淡路大震災からの復興土地区画整理事業の中で整備された面積約2,000平米の小公園です。
周囲の街路と一体となって色々なところから出入りのできる構造で、震災復興でつくられた公園に多いパターンです。
園内の広場に向かう出入口とは別に通り抜け用の園路がつくられているなど、街区全体を人が歩きやすくするための工夫の一端を公園が担っています。
そうして繋がった沿道からよく見えるところには、震災慰霊碑「あの刻を忘れない 1995.1.17. 5:46」が建てられています。
●碑文
平成7年1月17日午前5時46分
冬の遅い夜明け前の、まだ闇につつまれた街を突如襲った大震災は、阪神・淡路一帯で未曾有の被害をもたらしました。びわ町においても61名の尊い命を奪われ、家屋の全焼、全・半壊という壊滅的な被害を受けました。あの刻を永く記憶にとどめるために、びわ町に縁しあるものたちによって、この慰霊碑はつくられました。
ここに、亡くなられた方々のご冥福を祈念いたします。
平成14年3月24日
園内にはもう一つ、区画整理事業の完成記念碑もあります。
事業対象となった区域と「協働のまちづくり 一日でも早く、一人でも多く」という言葉が刻まれています。
さて、そんな琵琶町公園ですが、非常時には車両も通り抜けられるようになった幅広な園路で、東西に二分されているように見えます。
ただ、区画整理事業の概要資料を見ると琵琶町公園の区域はこの園路よりも東側だけで、西側部分は別の用地になっています。
西側はこのような遊具広場になっていて、見た目には琵琶町公園の一部にしか見えないのですが、もしかすると隣接して建つ福祉センターや保育所の敷地扱いなのかも知れません。
実際に保育所と繋がる扉も設置されていますし。
しかし東側はシンプルな広場だけなので、この遊具広場が無いと、公園としては少々寂しいかも知れません。
井戸も遊具の方に向かって水路がつくられています。
公園オリジナルのプランターが珍しい琵琶町公園でした。
(2017年12月訪問)
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