ひのき広場は、阪神・淡路大震災からの復興土地区画整理事業の中で整備されたポケットパークです。
所在地の灘区は、海岸沿いの埋立地を除いて区全体が斜面地なので、こんな小さな公園でも上下二段に切り分けられています。
下段部分はまさしく小広場。
ベンチのほかには特段の施設もないのですが、広場内はきれいに掃除されており、ご近所の方々の関わりが見て取れます。
上・下段をつなぐのは、階段とパラレル滑り台。
また、こちらの井戸&水路でも上下が繋がれていると言えます。
上段でポンプを回して、階段みたいなところに水を落として、下段の水路に流して遊ぶという構造になっています。
また、余水吐のような穴からも水が落ちるようになっており、流れの変化を楽しむことができます。
それはそれで子供の遊び道具としては面白いのですが、肝心の「災害時などに水を汲むため」の道具として見ると、井戸そのものが隅の方に押し込められていたり、水の出口の下すぐが溝になっていたりと、いささか使い勝手が悪いように思います。
そして、少し離れたところから上段の全景を。
ヒノキの緑色を背景にした赤い三角屋根の公園門がオシャレです。
門柱には「飛翔」の文字と、おそらく開園時にご近所に住んでいたのであろう子供たちの手形が刻まれています。
街なかの小さなスペースですが、震災と復興の記憶をとどめるひのき広場でした。
(2017年12月訪問)
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