中比恵公園は博多駅から東へ300メートルほど離れ、周りには国の出先機関や専門学校などがある、どちらかと言えばビジネス街にあります。
そうした場所なので、シンボル性の高い屋外アートなんかが設置されています。
下は水の入っていない噴水ですが、中央のアートはなんでしょう。
「手のひらに太陽」があるのかな?
噴水の周りが大きなサークルベンチ状になっており、ちょうどお昼休み時だったので多くの方がお弁当を食べていました。
噴水の隣には、ちょっとした芝生広場もあって、敷物があればこちらでお弁当を食べても良さそうです。
ただ、敷地の7割方は土敷きの大きな広場です。
芝生広場に比べると素っ気ないのですが、周りは混み合った市街地なので、防災面を考えるとこうした広いオープンスペースも必要です。
この広場の一角に、2017年(平成29年)に開かれた民間の保育園があります。
これは待機児童の解消を目的として、福岡市が国家戦略特別区域制度の「都市公園占用保育所等施設設置事業」を活用し、公募で選ばれた民間事業者が整備したものです(現在は法律が改正されて、特区でなくても公園内に保育所を整備することができるようになっています)。
「なるべく他の公園利用に影響がないように」という公園側の思いと、「園児の安全管理を第一に」と思う保育所側の考えとが合致したのでしょう、広場に面してはいるのですが、フェンスでしっかりと区切る形で保育所があります。
確かに公園内にあるのですが、周りに溶け込むようにはなっていない配置・構造だと感じます。
フェンス際に花木植栽もしているのですが、どうにも境界部分がしっくりと落ち着いていません。空間の使い方とデザインセンスの問題なので一概には悪いとも言えませんが、もう少しやりようがあるように思います。
アートやデザインについて考えた中比恵公園でした。
(2017年11月訪問)
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