1137/1000 さくら公園(兵庫県尼崎市)

4:00
さて、私がこのブログを始める契機となったのは、2012年3月末に「日本の都市公園が10万ヵ所を越えた」ことでした。ちょうど切りが良い数字を目にして、「10万ヵ所のうちの1%、1,000ヵ所くらいなら行くでしょ」と記録を始めたのです。

たまたま手元にあった日本公園緑地協会発行の『公園緑地マニュアル 改訂平成7年度版』によれば、1950年に2,032ヵ所だったものが5万ヵ所を越えたのが27年後の1987年、それから25年かかってまた5万ヵ所ほど増えたことになります。
この間、都市公園数は一貫して増え続けており、「公園が減ること」はありませんでした。

しかし近年は、公園施設の老朽化対策が重要になっていること、数の増加に自治体の維持管理費が追いつかないことなどから「公園を統廃合して、数ではなく質を高めること」の必要性が叫ばれるようになっています。
ここ尼崎市のさくら公園は、そんな公園統廃合を実践して2013年(平成25年)にできた新しい公園です。

もともと、さくら公園がある場所には市立常光寺小学校がありましたが、これが統廃合で移転し、跡地を民間に売却する際に近くにあった小規模な公園2ヵ所を廃止し、新たに少し広めの本公園を整備したものです。ちなみに廃止されたのが、長洲北公園(330平米)と堤外公園(1,712平米)で、さくら公園は2,628平米です。

公園の周囲は、すでに戸建ての住宅地になっています。

上記のような経緯があるため、公園の出入口には旧・常光寺小学校の校名板が飾られています。
上の写真にある園名板の付いている部分とは別の壁なのですが、レンガ造りのデザインが似通っているので、この部分は学校の壁を残した上で、他の壁にこのデザインを踏襲したのではないかと思われます。

まず小学校の廃止という部分で住民は寂しい思いをしていた上に、新しく公園をつくるとは言え、市有地(学校跡地と2公園の跡地)を民間に売却するという話なので、市民からは反対の声があったことと思われます。そこに折り合いを付けるための手立ての一つなのでしょう、様々な形で小学校の記憶を残すことが行われています。

小学校の写真の展示、

小学校の記念碑、校章碑の保存、

卒業制作と思われるオブジェの展示などがそれに当たるものです。

さて公園の全容としては、写真にするとわかりにくいのですが、盛土によって1メートル程度の高低差を付けて、低い方を遊具広場、高い方を広場にしています。
また敷地の1/3くらいは立入禁止の草地(もとは芝生?)になっていて、将来的にはもう少し樹を育てていこうという雰囲気です。

低い方の遊具広場には、カラフルな複合遊具があります。

そして高い方の広場には雲梯がありますが、遊具はこれだけ。
遊具よりも、広場、学校時代からの高木、草むらなどの多様な遊び環境で勝負するタイプの仕立てです。


草地の部分にも、ヘビが出るほどになっているようで、これからも徐々に地域に馴染んで行って欲しいさくら公園でした。

(2015年10月訪問)

Share this

Related Posts

Previous
Next Post »