日本の都市公園は約10万ヵ所。その1/100なら行けるだろうと思って始めた覚え書きですが、1000ヵ所を超えても続いています。揺れる動物も集めています。

2015年5月25日

1005/1000 乃木公園(東京都港区)

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東京の乃木公園は、明治の陸軍大将・乃木希典の邸宅跡を公園としたものです。
細かく言えば、遺族会から寄付された邸宅跡と、中央乃木会(明治天皇に殉死した乃木夫妻を顕彰するための組織)が集めた資金で購入・寄付された隣接地とをあわせて公園になっています。
あえて細かく言ったのは、中央乃木会では公園の隣に乃木神社も建立しており、現在も神社と公園は空間的に切り離せないものとなっているため、もともとの邸宅の範囲がよくわからなくなっているからです。

さて、現在の公園の敷地は大きくは3段に分かれており、上段が邸宅の建物がある主要部分、中断は邸宅の菜園があった部分、下段が公園の広場などがある部分となっています。

邸宅は、当時の建物(母屋、厩舎)が保存されています。

母屋は3階建て。乃木将軍が自分で設計したものだそうです。
木造で簡素なつくり、必要以上に大きすぎることもなく、質実剛健な軍人らしさが出ています。
将軍夫妻の命日にあたる9月13日と前日のみ公開されており、夫妻が割腹した部屋も見学できるそうです。

母屋の簡素さに比べて、厩舎の方は一部煉瓦造、馬丁の住宅も兼ねた大きなものです。それだけ馬を重視していたことの現れで、ここにも陸軍大将らしさが感じられます。

敷地の中段はかつての菜園跡だということですが、見ると現在も一部に野菜が植えられていました。

おそらく、公園になってからは花壇や灌木植栽に使われていたところを、かつての雰囲気を再現するために、近隣の市民の力も借りて野菜を植えているのではないかと思います。

そして下段は、邸宅跡の景観を守るためのバッファになるようにと確保された用地だと思うのですが、高低差を処理するための階段を重厚な壁泉に仕立てており、ここだけでも結構見応えがあります(ただし水が流れる部分は、現在は彫刻に作りかえられています)。
公園ができた昭和初期の施設ですので、これ自体が歴史遺産の段階へ突入しつつあります。

それだけに、後から取って付けたような彫刻が良いような悪いような...

神社の入口と公園の入口は兼用で、訪れた時には枝垂れ桜が見事に咲いていました。

港区による公園紹介ページ

(2015年3月訪問)

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