995/1000 吉祥寺西公園(東京都武蔵野市)

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吉祥寺駅の北側、パルコから西へ500メートルほど離れた紀ノ国屋スーパーの裏手に吉祥寺西公園があります。
市街地にスポっと2000平米以上の草っぱらがあるという特徴的な姿の公園ですが、10数年前に公園になる以前は外務省の官舎があったそうで、その当時からの樹木が何本か残されています。

東京では2000年代前半の小泉改革の時代から、地価の高い都内にあって老朽化していた官舎の売却が積極的に進められました。政府としては、民間のマンション事業者などにできるだけ高く買ってもらった方が良かったのでしょうが、立地の多くはまだ公園を必要とする密集した市街地なので区・市が買い取って公園にしたところも少なくありません。
また、官舎はたいてい敷地に余裕があって大きな樹も多いために、周辺住民からは一種のオープンスペースとして認識されており、公園化の要請・陳情も多かったと聞きます。

さて、ここ吉祥寺西公園が公園になった背景・経過はよくわからないのですが、現状はわかりやすく草っぱらです。舗装された園路もありません。

ここはいちおう園路状になっていますが、園内のどこに通じているわけでもない一本道で、実際は災害時に使われる飲料用タンクの汲み上げ口が設置されているスペースです。

じつはこの公園は、災害時に備えた地下の耐震性貯水槽や防災倉庫、防災用トイレなどを備えているのですが、どれも目立たないつくりになっており、知らない人がパッと見ても気づかないほどです。

すぐにわかるのは防災無線の塔くらい。

防災倉庫も屋上・壁が緑化され、緑の中に隠されています。

周囲が住宅ばかりなので、土埃が心配な土敷きが敬遠されるというのはわかりますが、その時に石張りや芝生敷きなど見た目に整ったものではなく、一見すると雑に見える草っぱらを選んだことで、ほかにない景観をつくりだしている吉祥寺西公園でした。

武蔵野市による紹介ページ

(2014年8月訪問)

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