934/1000 崇元寺公園(沖縄県那覇市)

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崇元寺(そうげんじ)は、かつて泊港から首里城へと続く道の途中にあった臨済宗の寺院です。
琉球国王が代替わりをすると、中国皇帝から跡継ぎの即位を認める「冊封使」という使節が派遣されてくるのですが、その冊封使の一行が先王を弔う諭祭という行事をおこなった場所だということで、王国にとって重要な寺だったそうです。

沖縄戦で破壊されて木造建物は残っていませんが、被災した石門だけが戦後に復元され「旧崇元寺第一門及び石牆」として1972年(昭和47年)に重要文化財に指定されています(「牆」とは塀のこと)。

石門の重文指定後も建物跡は他の用途に使われ続け、そこも含めて公園になったのは1992年(平成4年)のことです。

さて、現在の崇元寺公園。
門を潜って園内に入ると、大きなガジュマルの樹が出迎えてくれます。

かつてはお堂が建っていた段上へ登ると、そこは芝生広場になっています。
とにかく一面の広場で、特段の施設はありません。

お寺の建物遺構については、いちおう柱跡の位置や大きさなどを平面・半立体的な手法で表示しているようです。ただ、とくに解説などはないため、これが何を示しているのか理解できる人は少ないでしょう。私もよくわかりません。

もっとも、あまり凝った展示や表現手法を持ち込んだところで直に劣化・陳腐化しますので、それよりも大きめの芝生広場として、多くの市民が普段から遊びに来られる親しみやすい場所にしておくことの方が、最終的には史跡の保存に繋がって行くだろうと思います。

■崇元寺について詳しいサイト 「かげまるくん行状集記
■国指定文化財等データベース「旧崇元寺第一門及び石牆

(2015年1月訪問)

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