日本の都市公園は約10万ヵ所。その1/100なら行けるだろうと思って始めた覚え書きですが、1000ヵ所を超えても続いています。揺れる動物も集めています。

2015年2月3日

917/1000 東扇島東公園(川崎市川崎区)

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川崎市の沖合に「扇島」「東扇島」という2つの人工島があります。
扇島の方は島全体がJFEスチールの製鉄所や発電所などに使われていて部外者は立ち入れないのですが、東扇島の方は物流・倉庫関係で占められていて川崎駅から市バスに乗って行くことができます。
この東扇島に港湾セクションが設置管理する東扇島東公園(港湾緑地)があります。

面積は約15haあり、埋立された平坦地に設けられているということもあって、全体がだだっ広い芝生広場のような印象の公園です。しかし高い場所がないので、その茫漠さを一目で伝える写真が撮りにくい公園でもあります。

実は、この公園は首都圏の広域防災の拠点として整備された経緯があり、その災害時の役割は国内外から送られる救援物資や人員を受け入れ、被災地へと送り出すための物流拠点・ベースキャンプとして位置づけられています。
したがって、人工島の岸壁から船で積み上げられた物資をヘリコプターに積み替えたり、救援部隊用のテントを張ったりするための広いスペースこそが、この公園の肝というわけです。

しかし、いつ起こるかわからない災害に備え続ける専用のスペースというのは維持できないので、普段は埋立地ならではの開放感あるレクリエーションの場となっています。

公園としての一番の目玉は広い芝生広場。
大きく2つに区切られていますが、災害時には一方は救援人員等のベースキャンプ、もう一方はヘリの駐機場などとして使われるため、高木植栽はほとんどありません。

それがバーベキュー場の近くへ行くと、園路沿いなどに少し高木植栽が現れます。
いくら防災拠点と言っても公園なので、普段のことを考えればもう少し育った樹が欲しいところですが、開園から間もないので仕方のないところ。

土舗装の多目的広場は、普段はサッカーなどに使われますが、災害時にはトラックなどが出入りして救援物資の荷さばきをおこなう場となるため、園路との間には常設のフェンスが無く、車の出入りがしやすい構造になっています。

園路も、通常の公園では見られないほどの広いものとなっており、これが公園の中央を貫いています。普段の公園利用からすれば広すぎて扱いに困りますが、舗装された広場だと思えば使い方も広がるように思います。

では、このヘリポートや多目的広場、園路などを使って運ぶ救援物資はどこから来るのかと言えば、京浜運河を通って公園隣接地へ運ばれてくることになっています。ちょうど大型の自動車運搬船が泊まっていますが、耐震補強された岸壁から下ろされ、普段は閉じている門を通って公園内に運びこまれます。

そうした災害時のあれこれをコントロールする施設として、国土交通省の首都圏臨海防災センター、内閣府の基幹的広域防災拠点施設も設けられています。

でも一番目立っているのは、個性的な外観のこの建物。地下を通る高速道路の換気塔です。

と、このように防災ばかりの公園ですが、埋立地にできた新しい公園ということで、当節風の人工海浜(かわさきの浜)も設けられています。
防波堤によって入り江状に囲まれた中に人工の砂浜と磯場、という姿はよくあるものですが、ここでは市民団体による海苔やワカメの養殖がおこなわれていたり、潮干狩りに開放されていたりと、市民が楽しめる仕掛けも色々と盛り込まれているようです。

それに比べると、人工デッキの脇に設けられた「潮入の池」は細長い水溜まりみたいな感じでパッとしませんが、生物にとっては潮だまりのような生息場になっているものと思われます。

ちなみに、「扇島」と書いて「おおぎしま」と読みます。現代仮名遣いから外れたその読み方は身につかず、この文章を書いている間もずっと「おうぎじま」から変換していました(笑)

川崎市による公園紹介ページ

(2015年1月訪問)

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