474/1000 妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)

2013/09/28

神戸市須磨区 身近な公園 鉄道遺産 兵庫県

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No.473の下中島公園から川幅15メートルほどの妙法寺川を渡ったところ、その名の通り妙法寺川の左岸にある新しい公園です。
もともと、この場所にはJR西日本の鷹取工場がありました。明治時代から続く大規模な車両工場だったのですが、阪神・淡路大震災で工場に被害が出たこと、またそれ以上に周辺地域の被害が大きく、復興事業用地への転用が行政から望まれたこともあり、2000年(平成12年)に工場は閉鎖されました。
その後、震災復興区画整理事業が実施され、復興住宅、小学校、公園などが整備されました。これによって生まれた公園のひとつが妙法寺川左岸公園です。

その公園の入口には、レールと車輪のモニュメント。鷹取工場の記憶を残すものでしょうか。
...と思いながら横にあった解説板を見ると「神戸市営地下鉄のレールと車輪」と書かれていました。市営地下鉄は川崎重工製で、鷹取工場と直接の関係はありません。
う~ん、せっかくなので鷹取工場のものを使って欲しかったところですが、タイミング良く入手できなかったのでしょうか。工場を廃止して更地にする過程では具体的にどんな公園にデザインするのかは決まっていませんから、いちいちレールなんか保存していられませんし。
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)
●現地の案内板より「妙法寺側左岸公園は、JR鷹取工場の跡地にできた公園です」
 JR鷹取工場の跡地は、平成9年(1997年)3月、震災復興住宅の建設や防災拠点としての整備を図るため、新長田駅北地区震災復興土地区画整備事業区域に鷹取北エリアとして新たに加えられました。
 鷹取工場は、明治33年(1900年)に「山陽鉄道株式会社 鷹取工場」として開設され、敷地面積は17.6haで、妙法寺川左岸公園の約10倍もの広さがありました。当時は鉄製石炭車や橋桁等を製作していましたが、その後蒸気機関車や客車、貨車の新製・修繕を行うようになり、工場内には、鍛冶、鋳物などの工場の他に機関車組立、機械旋盤工場、食堂や浴場、合宿所等が新設され、最大で3,870人の鉄道技術者が働いていました。第二次世界大戦後は、電気機関車の修繕を行うなど発展を続け、鉄道工場としては「東の大宮、西の鷹取」と呼ばれました。
 平成7年(1995年)1月17日の阪神・淡路大震災では、建物の90%が被害を受け、一時は完全に操業不能になりました。一方で工場周辺一帯も火災や建物の倒壊による甚大な被害を受けました。周辺の消火活動に工場の貯水槽の水を使用したり、近隣で被災した人たちのために工場施設を避難場所として提供したり、浴場を一般に開放したり等、地域とともに未曾有の大震災を乗越えました。同年8月の避難所解消までの避難者総数は230名、浴場の利用者は延べ15,685名にも及びました。
 妙法寺川左岸公園では、神戸市営地下鉄で使用していたレールや車輪などの展示や、駅舎をイメージした休憩所や便所、汽車の形をした遊具など、鉄道にちなんだ施設を設置しています。

園内に入ると、そこは広々とした芝生広場です。所々に樹が植えられていて球技には不向きですが、自由に走り回ったり休んだりするのにはちょうど良い感じです。
このあたりは川沿いにいくつも公園が続いているので、スポーツをする人は、それに適した公園を使ってくださいということなのでしょう。
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)

広場の周りには、先ほどの車輪モニュメント以外にも鉄道風景を彷彿とさせるデザインが取り入れられています。
こちらはホーム風ベンチとパーゴラ、そしてどこまでも続く線路風遊歩道です。
車止めの部分へ入れないようになっているのは、これが実際に使われていたもので保存対象だという理由なのではないかと思います。
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)

遊歩道は、時々足裏刺激型に変わります。その周りには健康遊具。
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)

休憩所も駅舎風。
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)

園内の案内板。
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)

遊具広場には蒸気機関車型の複合遊具や、揺れる乗り物などがあります。
やや惜しいのは、同じデザインの遊具が複数個あるところ。せっかくここまで楽しげにしてくれているので、もう一声バラエティが欲しかったという気もします。
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)

鷹取工場OB会の方の記念植樹を見つけました。これも公園の刻んできた歴史の記憶になって行きます。
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)

このブロックの南側、道一本渡ったところにある全天候型の多目的コートも妙法寺川左岸公園の一部です。
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)

逆にすぐ隣にある美しい緑の芝生はJR西日本の神戸総合グラウンドで、公園ではありません。公園とは反対側に出入口があり、JR西日本のラグビーチーム・レイラーズの拠点だということです。
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)

また多目的コートのすぐ横には、JR貨物の神戸貨物ターミナル駅があります。
普段はコンテナばかりが並んでいるのですが、ここから線路の繋がっている川崎重工業の工場で作られた車両が運ばれてきて、全国の鉄道会社へと送られる前に一時的に止まっていることがあります。
妙法寺川左岸公園(神戸市須磨区)

と言うことで、それほど規模の大きな公園ではありませんが、鷹取駅からすぐですし、鉄道好きの子供さん(幼児)には程よいのではないかと思います。

(2013年5月訪問)

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