日本の都市公園100選&日本の歴史公園100選

2013/04/01

日本の都市公園100選 日本の歴史公園100選

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このブログは、私がたまたま訪れた公園を1000ヵ所まで(当面の目標)記録していこうという主旨で書いていますので、1000ヵ所の選び方に理由はなく、「1000選」というものでもありません。
そんな私的なものではなく、ある程度おおやけの理由付けで日本の公園を選んだものとして、「日本の都市公園100選」と「日本の歴史公園100選」があります。
最近、人から尋ねられる機会があったので、この二つの「100選」をgoogleマップを使って一まとめに整理してみました。

googleマップの仕様なのかリストの半分が記事内の地図上にはうまく表示されないことがありますが、「より大きな地図で 日本の都市公園100選&日本の歴史公園100選 を表示」でgoogleマップに飛んでからリストを切り替えればすべて表示できると思います。
書き漏らし、表示ミスなどあればご指摘いただければ幸いです。

またついでなので、結果が公表された当時の日本公園緑地協会の機関誌『公園緑地』の記事から、それぞれの選定方法などを整理・引用しました。「歴史公園100選」が250ヵ所ある理由も書かれています(組織名や役職は当時のもの)。
両方の100選に選ばれている公園もありますが、多くは近世の城跡です。とくに地方都市では、城跡が都市を代表する公園になっている様子がうかがえます。

【日本の都市公園100選(1989年,日本公園緑地協会など選定)】

(1) 主旨

この100選は、都市に住む人々の公園緑地に対する愛護意識が高められることを期待して、公募方式により一般からの応募をもとに選定することとし、日頃、人々の身近にあって、地域から親しまれ、自慢されている都市公園を広く全国から募集したものである。

(2) 応募状況

募集期間の3ヵ月間に、総数131,432通、653公園の応募があった。

(3) 選定方法

まず2回にわたる予備選考委員会(建設省、日本公園緑地協会、緑の文明学会により構成)により、応募数、地域バランス、利用状況などを判断して本選定に付する公園を選別した。
本選定のための選定委員会では、1)応募数、2)公園の利用者数、3)整備・管理・運営の現況、4)全国の都市公園の模範となるような特徴(優れた景観、独創的デザイン、個性的な施設など)、あるいは造園文化に関する歴史性などを考慮に入れた審査をおこない、100公園が選定された。

(4) 選定委員会

佐藤昌 (日本公園緑地協会会長・農学博士)委員長
浅井慎平(写真家)
石井幹子(照明デザイナー)
高橋延清(緑の文明学会会長・東京大学名誉教授)
平野侃三(東京農業大学教授)
真嶋一男(建設省都市局長)

【日本の歴史公園100選(2006年,都市公園法施行50周年等記念事業実行委員会選定)】

(1) 趣旨

わが国では、古墳や城跡、庭園、文化的な価値を有する建造物など、歴史的・文化的資源を保全・再生・活用し、地域の顔となっている公園が全国各地に数多く存在する。都市公園法施行50周年、古都保存法施行40周年という節目の年にあたって「優れた歴史的・文化的資源を有し、地域の活性化に貢献している歴史公園」の評価・選定をおこない、これらの魅力を国の内外に広く伝えるとともに、歴史的・文化的資源の保存・継承・活用、観光振興、活力に満ちた地域社会の実現等に資することを目的として「日本の歴史公園100選選定事業」が実施された。

(2) 対象
古代、中世、近代にわたる幅広い歴史的・文化的資産を保存・再生・活用し、地域の活力を生み出している公園の事例を、個人および地方公共団体等からの推薦があったものの中から選定された。

■選定基準 基本方針
Ⅰ 古代、中世、近世、近代等の時代や資源の内容にかかわらず、歴史的・文化的資源を適切に保存・再生・活用しながら、公園として一体性のある整備がなされている公園を選考する。(史跡のみを評価しない)
Ⅱ 地域の象徴となり、観光振興・地域振興の拠点、郷土愛の醸成など、大きな効果を現に発揮している公園を選考する。
Ⅲ 可能な限り時代、地域による偏りが生じないよう選考する。

■選考のポイント
「一体性」:歴史的・文化的資源を適切に保存・再生・活用し、優れた景観・環境が形成され、公園として一体性のある大きな魅力を創出していること。
「観光振興・地域振興」:歴史的・文化的資源の魅力を地域・国の内外に広く伝え、多くの観光者が訪れるなど、地域の観光振興に大きく寄与していること。
「象徴性」:地域を代表する名所・旧跡など、地域の顔となり、郷土に対する愛着心を醸成し、地域イメージの形成・確立に大きな効果を発揮していること。
「良好な保全・管理」:歴史的・文化的資源を含む公園全体が地域住民等から愛着を抱かれ、良好な保全・管理がなされていること。

(3) 選定結果
いったん100ヵ所を選定し、平成18年(2006年)10月27日の都市公園法施行50周年等記念「ひろげよう 育てよう みどりの都市」全国大会で公表した。
しかし選定審査会から「地方公共団体の理解の差、地域による偏りがあり、この100選で代表的なものを選定したとは言い難い。第二次選定とあわせて日本を代表する歴史公園の選定を目指す」との主旨のコメントが出され、第二次選定がおこなわれた。
この結果、第一次、第二次あわせて332件の推薦から250公園が選ばれた。

(4) 選定審査委員
越澤明(北海道大学大学院教授)委員長
本中眞(文化庁文化財部記念物課 主任文化財調査官)
重田雅史(国土交通省総合政策局 観光地域振興課長)
小川陽一(国土交通省都市・地域整備局 公園緑地課長)
有路信((社)日本公園緑地協会 常務理事)
伊藤英昌((財)公園緑地管理財団 副理事長)
冨田祐次((財)海洋博覧会記念公園管理財団 理事長)

(5) 協力、協賛、後援
協力:国土交通省のご協力
協賛:(社)日本公園緑地協会、(財)公園緑地管理財団、(財)沖縄海洋博記念公園管理財団
後援:(独法)国際観光振興機構、(社)国際観光施設協会、(社)日本観光協会


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