大石公園は那覇市の東部、旧・真和志市にあたる区域にあります(そうは言っても国際通りから2~3キロほどしか離れていませんが)。ちょうど那覇に行く用事があった時に、「公園でヤギを飼っているボランティア団体があって、ヤギと幼稚園児のかけっこなどがおこなわれた」という面白い新聞記事を見かけたので、ちょっと行ってみました。
大石公園のまわりは、もともとは那覇と首里との間に挟まれた農村で、1950~60年代に那覇からのスプロールで人口が急増した地域です。地形的には台地と、それを削る川とで起伏の多いところなのですが、平地や斜面地はだいたいが市街化されており、山のてっぺんと川沿いの急な斜面が公園になって残っています。
こちらが公園東側の入口。坂を上っていった先に公園の広場があります。
山のてっぺんと言いましたが、ソフトボール程度はできる広場、ゲートボール場、テニスコートなどのある平場はちゃんとあります。
広場から頂上に至る斜面地は遊具広場になっており、けっこう大がかりな遊具がいくつかあります。
ただ、木製のアスレチック遊具はやや傷んでおり、ターザンロープは使用停止になっていました。
木製遊具は、傷んでしまうと修繕に手間がかかるので、この遊具たちももうすぐ入れ替えられてしまうかも知れません。
この砦遊具なども、かなり楽しいのですが、今の安全基準に照らすと、そう長く使い続ける事はできないでしょう。
こちらの複合遊具は、木製ではなくコンクリート擬木なので問題なく遊べます。
山の頂には琉球石灰岩の塊が剥き出しになっており、いかにも御嶽や拝所がありそうです。
そして頂上から那覇市街を眺めるとこんな感じ。この写真ではわかりにくいですが、市街地の向こうに海や慶良間諸島も見えています。
公園の北側は川に向かって落ち込む急斜面になっており、斜面の森を縫うように木道が設置されています。斜面林はあまり人手が入っておらず、ちょっとしたジャングルのようになっています。木道で通れるようにするだけではなく、自然観察向けの解説・表示などあればもっと面白いと感じました。
ただ、周りは市街地なので川はしっかりと三面護岸になっています。少し残念。
公園北側の出入口付近は、小さな遊具広場になっており、揺れる動物が充実していました。
さて話題のヤギですが、沖縄言葉では「ヒージャー」と言います。祝い事の席ではヤギ汁(ヒージャー汁)が振る舞われることも多く、沖縄では馴染みのある動物です。
もっとも、この公園のヤギはそういう運命ではなく、公園周辺に住む方々のボランティア団体が公園内で飼育しているもので、公園内の草を食べたり、市内の別の公園や学校へ出張して草を食べたり、子供たちと遊んだり、さらには福祉施設に出かけてセラピーに役立ったりと、けっこう働き者のヤギだということです。公園内には、ヤギの乗る車も準備されていました。
ソフトボール場の横に設けられたヤギ小屋には、思ったよりも多くのヤギがいました。大小白茶と合わせると20頭以上がいるようです。去年くらいの新聞記事を読むと数頭くらいのような書きぶりでしたが、子ヤギも多く、どんどん増えてきている様子です。
草刈りの手間を減らす目的と、動物と触れ合うこと自体の魅力からヤギを飼う公園は少なくありませんが、この数は私の知る限りで最多です。
高いところや狭いところが好きなヤギの運動用に、このような施設まで作られていました。
ちょうど訪れた時は小屋の中で食事中でしたが、気が向けばこの上で遊ぶことでしょう。しかし気になるのは、写真右上から続く滑車の付いた網。ヤギが乗って遊ぶとは思いにくいので、もしかすると最上段まで登ったは良いものの降りられなくなった子ヤギを助けるための専用の道具なのかも知れません。
そして、わりと簡単なつくりのようですが、台風の時は大丈夫なのでしょうか。おそらくボランティア団体がつくったものと思われますが、万が一の事故のことが少し心配です。
(2012年12月訪問)

















子ヤギが2頭生まれて、全部で22頭になったそうです。
返信削除●那覇・大石公園でヤギ2頭誕生 園児立ち会い(沖縄タイムス記事)
> http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-01-23_44339