宝塚市の山本地区は、古く平安時代から植木の産地であったと伝えられ、近年は宅地化が進んで苗畑・圃場は郊外へと移転していく傾向はあるものの、今も多くの植木業者や造園業者が軒を連ねます。
そんな山本地区に、花緑産業の情報発信・物販等の拠点として2000年(平成12年)に開業したのが、あいあいパークですが、その道向いに同時期に開園したのが、山本新池公園です。
というか、ここが約1.2ヘクタールの都市公園であることは確かなのですが、道向いの英国風の拠点建物とデザインが整えられていたり、園内にはいくつかの見本園があるあたりから見て、一体的に計画・整備されたものであるようです。
こちらのガゼボというかキオスクというか、西洋風のドーム屋根の休憩所があるところが、拠点建物の正面にあたり、園内マップ等で「メインゲート」と呼ばれています。
ただ、両者の間には交通量の多い2車線道路があり、横断歩道は別の場所にあるので、メインゲートにはなり得ないのですが。横断歩道も作りたかったけれど、警察に断られたのかも知れません。
少し離れたところには石造オベリスク。メインゲートからの直線上に置かれており、人の目を止めるアイキャッチの役割を果たしています。
オベリスクの隣には「受けるばかりの愛よりも 人にやさしい心がけ」。
人権標語のモニュメントもなんだかおシャレですが、これはこの公園だけでなく、宝塚市の各地に建てられている一連の「人権啓発像」というもので、ほかの駅前などでも、色々なデザインのものを見かけます。
そして、メインゲートからオベリスクと反対側に進むと、こちらにも一直線の並木道が続きます。
そのまま進むと、トピアリーに囲まれた、整形・シンメトリーデザインの一角に出ます。英国式庭園の一形態です。
拠点建物も英国の地方領主の居館のようなテイストなので、公園としても、このあたりがメインの売り物だということになります。
最近(2020年代)でイングリッシュガーデンというと、あまり作り込みすぎない自然な美しさのナチュラルガーデンが人気ですが、領主の館なら、カッチリしたこちらの方が似合います。
英国風はまだ続き、バラのアーチ(もうちょっと剪定をちゃんとした方が良いと思うけれど)が連なる小経や、
ややナチュラルガーデン風の花壇なんかもあって、

最後は、メインゲートとはまた違った形のガゼボ(休憩所)があって、ひと連なりの遊歩道になっています。
また、先ほどのシンメトリーデザインの一角からは、池の方に向けてテラスが張り出しています。
テラスの前面は緩い傾斜地で、そこも平面的には幾何学模様になっています。これも庭園デザインのひとつですが、子供たちなら、迷路遊びができると思います。
そして、ここまではもっぱら英国庭園だったのですが、テラス前から南の方へ歩を進めると、急に日本庭園に切り替わります。
こちらにも和風の四阿などがあるのですが、ガゼボのように際立たせずに、木立の中に隠れるようにあるところが日本風です。
訪ねた時は流れに水がなかったのですが、ここがちゃんと流れていれば、もっと良い雰囲気になっていたことでしょう。
長閑な風景が広がる山本新池公園でした。
(2025年9月訪問)
















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