4129/1000 獅子ヶ池市民公園(神戸市長田区)

2025/12/19

神戸市長田区 身近な公園 兵庫県

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神戸市にある獅子ヶ池は(ししがいけ)は、所在地としては須磨区、でも周りの遊歩道やボランティアの活動拠点、水が流れる先は長田区、一番行きやすいのは北区のNo.4128 ひよどり台南町展望公園横のバス停から階段を下りてくること、といった感じで、3区の境界あたりにあるきれいな溜池です。

これの周りが、20年ほど前には不法投棄で荒れていたのですが、地元のボランティアや自治会、学生さん等が清掃活動を続け、一周できる遊歩道や、ちょっとした広場などが整備されました。

その周りの土地の一部が、神戸市の借地公園制度である「市民公園」になっているのですが、公園の範囲はよくわからないので、とりあえず池を一周します。

ちなみに、いまは獅子ヶ池というカッコいい名前ですが、明治時代の地図には「シシュー池」、大正時代から1980年代までの地図には「四ヶ池」と書かれています。明治の地図は、地方の地名などにけっこう間違いが多いのも事実なので、地域の皆さんが本当のところ何と呼んでいたのかは、もう少し探ってみる必要があります。

さて改めて。No.4128のラストに登場したこの階段道から、獅子ヶ池へと下りていきます。

池までの標高差は20メートルほどですが、階段が真っ直ぐなので、すごく落ち窪んでいるように見えます。

長田区内から歩いて上ってくるよりも、こちらの方が近いからか、階段を下りきったあたりがボランティアの活動拠点になっています。
ちょっとした広場(あらかし広場)にトイレ、手洗い、倉庫などが設置されています。

スタートは不法投棄のゴミ拾いだったのですが、今は雑木林の手入れや畑作りなども行なっているようで、周りには伐った樹を使ったカブトムシの家やシイタケ園、カボチャ畑などもありました。これらはボランティアの皆さんの活動の場なので、フラっと来た余所者は、横から眺めるだけです。

その前あたりの池端が「とんぼの原っぱ」。大雨が降れば浸かってしまうくらい池端に、ヨシなどの植物が繁っています。
池に流れ込む川はないのですが、谷頭にあたり3方向が山に囲まれているので、全体的にじわじわと水が入ってくるのだと思われます。

遠くに見えるのは高取山。でも黙っていれば、どこの高原の湖へ来たのかという雰囲気にも見えます。

「とんぼの原っぱ」には、確かにトンボが飛んでいるのですが、素早いのでスマホのカメラでは捉えきれません。

いろんな利用とか、のんびりするという点では、このとんぼの原っぱが一番です。
この日は、トランペットの練習をする人がいました。

そこから、池の東岸を通るのが「しかまつ道」。
明治時代の地図を見ると、現在の長田区丸山町あたりからここを通って白川峠の方へ抜ける道が記載されているので、実際に人が往来していた道なのだろうと思います。

場所によっては、山賊でも出そうで怖いところもありますが。

電柱の番号札には、古い地名が残っているものですが、ここは「シカマツガワチョウ(鹿松川町?)」。鹿松川という川はもう少し南の方に流れており、鹿松町という町もあるのですが、鹿松川町は初見です。

そして、これが長田区丸山方面から上がってきた時の正面口にあたる水門と橋。ここから流れ出た水は大日川として流れ、鹿松川と合流し、No.2015 明泉寺公園の近くで苅藻川へと合流して行きます。

でも今回は丸山の方へ下りずに、橋を渡って池の南側へ回ります。
この付近は、池としては堤にあたり、水面までの高低差がやや大きいのか、道沿いに柵が付けられています。

池の南側にあたるしょうぶ広場。とんぼの原っぱに比べれば小さなもので、ベンチに一人二人が腰掛けたら、もう目一杯という感じです。

しょうぶ広場からは、池東の名もなき山がよく見えます。この山にもハイキング道が通っていて、No.4065 西雲雀ケ丘公園の方まで抜けられるようなのですが、この日はそこまで足を踏み入れませんでした。

しょうぶ広場から北側。対岸にとんぼの原っぱが見えています。

ここから池の西側では道が2本に分かれるので、水辺を通る「さくらの道」の方に回ってみます。
水辺の低いところを歩くので景色は良いのですが、しばらく進むと草が茂って通れなくなったので、山側を通る「こもれびの道」に向かいます。

すると、こもれびの道から分かれて、「港が見える展望台」へと向かう標識があったので、誘われて行ってみます。

小経を2~3分歩くと、展望台だというスペースに出ました。とくに展望「台」があるわけではなく、展望小広場ですね。

しかし、普通に立って背伸びをしたくらいでは、樹々に邪魔されてあまり良く見えません。

そこで上写真にあったベンチのような木の台に上って、ズームを効かせてみたら、なんとかこの景色。
でも港が見えているかというと微妙で、三宮あたりの高層ビルが見えているだけのようにも思います。

そして再び、こもれびの道に戻り、石標の横を通り抜ければ、最初のあらかし広場へ出て、これで池一周です。

ハイキングには最適の獅子ヶ池市民公園でした。

(2025年8月訪問)

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