大阪市天王寺区の逢坂(おうさか)は、松屋町筋の南端から東へ上がり四天王寺に至る300~400メートルほどの坂道の名前なのですが、付近の町名にもなっています。
でも坂道は土へんの「坂」、町名にはこざとへんの「阪」が用いられており、公園名は町名にあわせた「逢阪公園」といいます。
公園の眼の前が坂道の方の逢坂、道向いには一心寺のお堂が見えています。
公園の中心部は逢坂から少し離れたところにあり、逢坂から分かれる坂道で上っていくのですが、それがまた一般道の坂道と園路のスロープとに分かれています。
この付近は上町台地の端っこで坂道が多いのですが、それを象徴するかのようです。
ものは試しで一般道の坂道を上っていったら、もとあったはずの公園出入口は封鎖されていました。階段からの飛び出しなど事故に繋がるできごとが多かったのかも知れません。
でもこれによって、公園への進入路がひとつだけの旗竿型敷地になってしまっているので、諸々の安全性から言うとどちらが良かったのかは判断に悩むところです。
改めてスロープの方から入り直して、園内。四角い敷地を丸く囲むように植樹帯が置かれて、その中に滑り台、ブランコ、砂場などがある児童公園タイプです。
植樹帯と広場との境界部はコンクリート製のロングベンチになっており、座る場所には事欠きません。
天王寺界隈の公園では、かつてはホームレス問題に悩まされ、ベンチを減らしてきた時期が長かっただけに、このロングベンチは異質の存在かも知れません。
それ以外は、これと言って目立った特徴はないのですが、園内や遊具はきれいに使われており、静かで気持ちの良い場所になっています。
ブランコは使用停止中だったので、もうそろそろ新しいものに入替えられているかも知れません。
天王寺界隈の観光巡りの休憩場所にも良さそうな、逢阪公園でした。
(2025年3月訪問)










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