横浜市中区の子の前(ねのまえ)公園は、子神社(ねじんじゃ)の参道沿いを使った遊び場型の小公園です。
建物の影が強くてわかりにくいですが、鳥居の向こう、参道の右側に小さく写っています。
反対側に回り、もう少しわかりやすい位置から。訪ねた時はお祭りが近かったのか、たくさんの提灯が吊るされて賑やかになっています。
せっかくなので、先に子神社にお参りを済ませます。
創建は飛鳥時代、推古天皇の御代と伝えられる古社で、祭神は大国主命。大国主→大黒天→北方神→子の方角という、何世紀かに渡る連想ゲームもあって、ネズミは大国主のお使いと決まっているのですが、いつの間にかお使いの方が有名になってしまうのは、お稲荷様のキツネと同じ現象です。
■現地の由緒書より「子神社(ねのじんじゃ)」
創建は遠く推古天皇の時代(西暦600年頃)と伝えられる。
中世の頃より赤門の東福寺が別当(兼務)として管理して来た。神社の古事や伝記は、たびたびの火災や内戦のため消失霧散してしまい、その間の事ははっきりしていない。
この地域に伝わっている事には、この神社は昔、里鎮守とか不入人宮(ひといらずのみや)と稱していた。文禄3年の時、松平越前守が神社の霊地保護の為、御本社の四隅に禁制札を掲げ、人の入場を禁じた。
江戸時代には「不入人宮」とされたほどなので、社地も相当に広い森だったのだろうと思いますが、開港以来の都市開発の中で、今はこれくらいになっています。
さて、戻って公園内。小さな滑り台と健康器具兼用のベンチ、手洗い水栓があるくらいのコンパクトな遊び場です。
問題は滑り台です。
子神社なのに、なぜかネコ。愛らしい顔をしていますが、たぶんネコ。
これではネズミたちも追い払われしまい、大国主がピンチに陥っても助ける事ができません。
でもイヌにも見えるので、メーカーのサイトで確認したら「アニマル」という曖昧な名付けでした
ネズミのことを心配した子の前公園でした。
(2025年2月訪問)
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