東京メトロ・本駒込駅の周りは、江戸時代は武家屋敷や社寺が多く、明治以降も基本的には住宅地として発展してきた地域です。
さすがに表通り沿いはビルやマンションばかりになっていますが、昔の区割りを残す裏通りに入ると戸建住宅やお寺が続いており、そんな中に、ちょうど家一軒分くらいの広さの本駒込1丁目児童遊園があります。
園内は道路面からは1メートルほど高くなっているのですが、擁壁に使われているのは大谷石でしょうか。古い東京の姿を感じさせます。
階段を上って園内。一面の小広場の中に、カラフルな複合遊具が1基置かれ、周りにベンチが少々。
高木も何本かあるのですが、大きくなりすぎたケヤキやプラタナスを、思いっきり強剪定したようで、樹形はあまり良くありません。
複合遊具は、まだ新しいもの。
小ぶりながらもスパイラルとウェーブの2本の滑り台に、ラダー遊具や雲梯を複合させており、遊びごたえがあります。
ところで、この滑り台に上って周りを眺めていると、「園内に食い込んでいる消防倉庫の屋上って、以前は登れたんじゃないの?」と気づきました。
屋上の縁に等間隔に付いた白い跡は柵、園地側にある50センチ幅くらいの白いところは滑り台か何かを外した跡に見えます。
この倉庫は、消防機材を出し入れするので、一段高い公園面ではなく、道路面に接しています。しかし道路側からは、とくに登れそうにないし、登る意味もなさそうです。
でも園内から見ると、登って遊ぶにはちょうど良い高さです。
隙間を埋めた白いコンクリートと同じ幅で、壁の汚れ度合いが違っているのも、ここに滑り部が被さっていたかと考えれば辻褄が合います。
きっと新しい複合遊具の導入とともに、屋上滑り台は廃止されたのでしょう。
”屋上遊具”のラベルを付けそこねた本駒込1丁目児童遊園でした。
(2025年5月訪問)









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