3845/1000 東海公園(兵庫県姫路市)

2025/01/25

身近な公園 石碑めぐり 姫路市 兵庫県

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姫路市飾磨の妻鹿(めが)は、市川河口部の東側にあり、中世の文書にも登場する歴史ある地区です。江戸時代には海沿いの浅瀬で新田開発が進み、そこが昭和中期に工業地帯へと転用される際に、かつての漁港などが大きく場所を変えることになります。

そんなこんなの記念碑が建つのが、東海公園です。

こちらが「海の恵」と題されたモニュメント。船のような形の石に、巻き貝、網、魚など海モチーフの線刻と、弓矢も描かれています。

こちらが「史」と刻まれた石碑。古代の船や軍人が描かれているのは、村内の御幸岩神社(住吉神社)に、神功皇后の遠征に関わる伝説が伝わっているからだろうと思います。
姫路市教育委員会発行の『文化財見学シリーズ48 妻鹿地区を訪ねて』には、“神功皇后が岩の上に立って、水路を眺めたという伝説から、神社前の海中にあって干潮時に露出する岩を御幸岩とよんだ。今は埋め立てられ、その一部が東海公園にある”と記されています。

しかし園内には自然の岩、元・岩礁のようなものはどうにも見当たらず、そもそも「岩の一部がある」と言っても、露出の有無や、大きさまでは書かれていないので、よくわかりません。
あえて言えば、ブランコの後ろの地面の盛り上がりがそうなのかも知れませんし、岩の一部を加工して石碑に使ったという意味なのかも知れません。

この盛り上がり部分は、ターザンロープ遊具の起点としても使われているので、この公園に来た子供たちは、みな一度は登ることと思われます。

ということで、私も登ってみました。
神功皇后が眺めた景色はどうだったのか、そもそもここであっているのかはわかりませんが、まぁ緑も多く、遊び場としては気持ちの良い景色です。

園内には、そのほかに小さく区切られた広場が2面。一面はゲートボールなどに使える土敷きのもので、もう一面は草芝敷きのものです。

もっとも、土敷きの方もそこそこ草が生えているので、こちらの方が形が整っているためによく使われて、徐々に草が剥げてきたのかも知れません。

海は遠くなってしまった東海公園でした。

(2024年4月訪問)

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