浦添市の宮城公園は、小湾川を見下ろす東~南向きの丘陵端を敷地としており、大きな高低差があって斜面が多いという地形を活かした公園です。
かつての米軍用パイプライン跡を道路にしたパイプライン通りに面した出入口、そしてメインアプローチ広場があるのですが、ここを過ぎればもう傾いています。
メインアプローチ広場の日時計。もともとは花に囲まれた花日時計だったと思うのですが、土の部分は長年の間にしっかりと踏み固められています。
薄曇りの日に訪ねたので、何時なのかは全くわかりません。
ここから右に階段を上れば、運動広場。少年野球くらいなら十分な広さがあります。
左へ向かうと遊具広場があり、その先に展望広場があるので、そちらに向かいます。
こちらが遊具広場。山裾の平坦地にいくつかの遊具を配置し、そこへ繋がる斜面部分にも大きな滑り台などを備えています。
こちらが斜面を使った滑り台、とその横のガケ登り遊具。階段もありますが、滑り台で下りてきた後は、ガケ登りで上まで戻って欲しいという配置です。
ガケ登りは、いくつか難所はありますが、親御さんが一緒なら、就園前の幼児でもなんとか登れそうな構成です。
一方、平坦地にある複合遊具は使用停止担っていました。極端に傷んでいるパーツは見当たらなかったのですが、木部の劣化か、雲梯の構造か、どこか悪いところがあるのでしょう。
そして滑り台横の階段を登ると、そこはちょっとした休憩園地になっています。
また、このように斜面部分を抜ける何本かの階段園路が通っており、園内を上ったり下りたりして巡ることもできます。
ここで、園路から離れた芝生の斜面地の真中に、コンクリートブロックを使ったアート作品を見つけました。
このコンクリートブロックを削り上げることでアートに仕上げる作風は見覚えがあり、那覇市出身の彫刻家・能勢孝二郎さんの作品です。
本ブログでも、No.471 松山公園の回などに登場しています。
作品名は”オペラⅡ”と言うそうです。
では、もしかすると園内にもうひとつの”オペラ”もあるかと思いましたが、見当たりませんでした。
そこからもう一度斜面の下の方に行ってみると、なにか沖縄の井戸(カー)のように仕上げた物件がありました。伝統的なものの復原ではなく、公園施設として作ったものではないかと思います。
園内の斜面に降った雨水が染み出すくらいしかないような立地・構造ですが、それでも薄っすらと水気が溜まっていたので、もっと雨が多い時期にはカーのようになるのかも知れません。
そこからまた階段を登って展望広場まで来ました。
ここもコンクリートの柱をずらずらと並べた、独特のデザインになっています。
どちらの方向にもよく視界が開けている良い展望スポっとですが、南や西は市街地ばかりで目標物がもうひとつわからず、東に見える浦添城址の尾根だけがなんとなくわかるくらいでした。
ちなみに展望広場よりも高い場所にも家がたくさんあるので、そちらの方がもっと見晴らしが良いかも知れません。
上ったり下りたりしながら園内を一周するだけでも良い運動になる宮城公園でした。
(2024年3月訪問)
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